2022年09月10日

「家事ごよみ」〜2022年9月〜

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(会員 N.O)

▼▲▼くらし快適ノートE〜Simple Life〜▼▲▼

夏の片付け
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朝晩は秋の空気が感じられるようになりました。10月の衣替えを前に、少しずつ夏の片付けを始めましょう。

・夏の衣類 
まだ残暑が厳しい日もありますが、そろそろ洋服は秋めいたものになっていきます。真夏に着ていた、タンクトップやサマードレスなど、秋口に着ない衣類は洗濯をして収納しましょう。まとめて衣替えをするより、少しずつ夏物を片付けていくと、衣替えが楽になります。首まわりが伸びた物や、色あせした物など、衣服のいたみを確認し、来シーズン着ないと思うものは、この機会に処分を考えましょう。

・夏の小物 
帽子、サンダル、バックなどの小物も、しまう前に手入れをしましょう。帽子は思いのほか、汗や皮脂などで汚れています。洗える素材のものは、中性洗剤を溶いた洗濯液で手洗いして脱水します。ツバにプラスチックなどの素材を使用している物は折れやすいので、タオルなどで水気をとり、陰干しします。サンダルはほこりを落とし、通常の手入れをして収納します。かごバックは汚れがついていないか確認し、汚れている場合は、歯ブラシで汚れを落としてから、固く絞ったタオルで全体を拭きます。特に持ち手のところはカビが生えやすいので、丁寧に拭き、陰干ししてから、しまいましょう。

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・夏のインテリア 
いぐさのラグや涼を感じるのれん、風鈴なども手入れをして片づけます。窓辺にかけたよしずやサンシェードもしまいます。汚れがひどくない場合は、ブラシや小ほうきなどで汚れを落とし、雨やほこりで汚れている場合は、ざっと水洗いし、干してからしまいましょう。天然素材のものは、防虫剤を入れておくと良いでしょう。扇風機は羽の汚れを落としてから収納します。しばらく使用しなくなるエアコンはフィルターや内部、外部の手入れをしておきます。送風でしばらく運転させると、内部の水分が乾燥し、カビの発生が抑えられます。

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・熱中症予防グッズ
今年も厳しい暑さが続いたため、暑さ対策品を用意した家庭も多いでしょう。首元を冷やす冷却用の枕や保冷剤などは、最低限を残して片付けると冷蔵庫の中もスッキリします。

・レジャー用品
水着や浮き輪など海や川のレジャー用品も、使う予定がなければ片付けてしまいます。来シーズンも気持ちよく使用するために、所定の場所にきちんと収納しておきましょう。

・旅の思い出
家族で出かけた旅行のパンフレットや写真なども、整理し片付けます。資料やチケットなどは1か所にまとめてファイルしておくと散らからず、次のレジャーの参考になります。

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・夏の食材
そうめんなどの乾麺は賞味期限も長く、一年中使えるものですが、たくさんあるものは、消費することをお勧めします。暑い時期に美味しいと感じたものは、気温が下がるとなかなか消費しにくくなります。盛夏用にストックしたゼリー、アイス、手作りの梅シロップなども早めに食べきりましょう。

◆夏に余ったそうめんの活用法!◆
@そうめんチャンプルー

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(材料 2〜3人分)
そうめん  150g
ツナ     1缶
キャベツ  2枚
ピーマン  1個
干し椎茸  1枚
玉ねぎ   1/4個
人参    1/8本
にら     2本
  ・
ごま油   小さじ2
醤油    大さじ1
塩、胡椒  少々
(作り方)
1.干し椎茸は水で戻す。
2.野菜は長さ3〜4cmの細切にする。
3.そうめんを固めに茹でる(1分以内)。
4.茹で上がった麺は流水でぬめりを落とし、水気をしっかり切る。
5.そうめんにツナ缶の油をかけ、ほぐしておく。
6.フライパンにごま油を熱し、固い野菜から炒め、ツナを加える。
7. そうめんを加え、塩、胡椒、醤油で味を整える。

Aにゅうめん
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(材料 4人分 つゆは作りやすい分量)
そうめん  200g
鶏もも肉  150g (1/2枚)
長ネギ   1本
しめじ    1/3株
干し椎茸  1枚
細ねぎ   少々
  ・
水      6カップ
白だし   1カップ
(今回は7倍濃縮の白だしを使用)
(作り方)
1.干し椎茸は水で戻す。
2.鶏もも肉は余分な油をとり、一口大に切る。長ネギは斜めの細切り、干し椎茸は細切り、細ねぎは小口切りにする。しめじは石づきを落としてほぐす。
3.鍋に水と白だし、長ネギ、干し椎茸、しめじを入れ煮立てる。
4. そうめんを固めに茹で、水で洗い水気をしっかり切る。
5.鍋が煮立ったら鶏もも肉を加え、火が通ったら、そうめんを加え一煮立ちさせる。味を見て、必要であれば塩少々(分量外)で味を整える。
6.器に盛り、細ねぎを散らす。

白だしを使用していますが、めんつゆ、顆粒だし、鶏ガラスープなど、好みのもので作れます。具材もお好みでアレンジできます。水、だしの分量は製品の指示に従ってください。

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▼▲▼実践! くらし快適術E▼▲▼

台風に備える
9月から10月にかけて多くの台風が発生し、日本列島に接近・上陸、各地に大きな被害をもたらします。台風が発生したら、前もって備えをしておきましょう。

ベランダ・家の周り
飛びそうなもの、倒れそうなものがないかチェックし撤去もしくは固定します。植木鉢は室内か風の当たらない場所に移動し、物干し竿などは取り外して安全な場所に置きます。雨戸のある場合はしっかり閉め、ない場合もガラスが割れた時に備えてカーテンを閉めておきましょう。

雨水の通り道を確保する
雨どいや排水溝、側溝の詰まりがないか、確認しておきましょう。土や枯葉・ゴミなどが詰まっている場合は、割り箸などを使い、奥から汚れを取り除いておきます。各自治体では、浸水防止用の土のう袋を配布しています。どこに行けばもらえるのか確認しておきましょう。緊急の場合は、ゴミ袋などを2重にし、水を入れて口を結べば「土のう」の代わりになります。

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停電に備えて
懐中電灯、ラジオ、電池、モバイルバッテリーも準備しておくと安心です。携帯電話は充電をしておきましょう。電池は長期保存していると、液漏れしている場合もあるので確認をして補充しておきます。

雷への対策
台風やゲリラ豪雨の時に、雷が落ちて家電製品が使えなくなったという話をよく耳にします。「雷サージ」という異常な高電圧がケーブルを通して家の中に入り込み、家電や通信機器が故障してしまう現象です。雷サージ対策用に専用のタップが売られていますが、ない場合は家電のコンセントとケーブルを抜いておくと安心です。

食料・水
食品の流通が止まることも考えられるため、余裕を持って用意をしておきます。乾物、缶詰は電気が使えなくても保存に困りません。保存食品を見直す機会としてもよいでしょう。昔の主婦は、台風が近づくとご飯を多めに炊いて、おにぎりをたくさん作り備えたと聞きます。もしもの時を想定して備えることが大切です。断水することも考えられるので、飲み水も確保しておきましょう。お風呂のお湯を残しておくと、トイレや洗濯、洗い物などに使えます。

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▼▲▼羽仁もと子の言葉▼▲▼
物の軽重大小を間違いなくわかる人になるのには、平生自分でよく気をつけて、世の中のことを見たり聞いたりしなければなりません。
−「少女と語る」羽仁もと子著作集『若き姉妹に寄す』より

次回は10月8日(土)更新予定です。お楽しみに。

(文責:この記事は、2014年4月から2020年3月まで東京第一友の会が情報提供をしていた、NHKニュースandスポーツ(有料ニュースサイト)に掲載されたものの一部です)
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2022年08月13日

「家事ごよみ」〜2022年8月〜

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(会員 N.O)

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朝の涼しい時間を有効に
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いよいよ、今年も夏がやって来ました。日中は厳しい暑さで、なかなか思うように活動できない事も・・・。しかし、朝は早くから陽が昇り明るく、日中に比べると涼しい時間帯です。生活のサイクルを少し早めて、早朝から活動してみるのはいかがでしょう。

夏の日の出
東京の日の出は8月13日:4時58分、8月20日:5時03分です。外が明るくなるのも早いので、夏は冬に比べ、早起きがとてもしやすい季節です。いつも12時に寝て7時に起きているという人は、11時就寝、6時起床、もう少し頑張って10時就寝、5時起床、といったように、自分だけのサマータイムを作り生活をしてみるのもいいかもしれません。

夏の朝に行うオススメの活動
夏の早朝は涼しく、とても気持ちの良い時間です。ゆったりと時間を過ごしてみませんか。

・散歩、ラジオ体操 
日中は高温で、熱中症のリスクもあるためとても運動できる状態ではありませんが、朝一番であれば清々しい気持ちで体を動かせます。アスファルトがまだ熱くなっていないので、犬の散歩やウォーキングもオススメです。地域の公園などで実施しているラジオ体操に参加して体を動かすのもいいでしょう。また、無理に外に出なくても室内でストレッチやエクササイズを行い、体を動かすといった方法もオススメです。

・食事作り
暑い日は、できるだけ火は使いたくないものです。朝の涼しいうちに火を使う作業を一つでもしておくと帰宅後ゆとりが持てます。

・掃除
夏の掃除は、暑くてやる気が萎えます。ちょっと体を動かすだけで汗をかき、体力も消耗します。玄関周りやリビングなどの掃除は簡略化し、日替わり掃除を5分でも毎日続けると良いでしょう。
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・買い物
仕事がお休みの日は、早い時間に買い物に出かけてみるのもオススメです。開店したての店内は整然として人も少なく、混んでいる時間に行くのとは比べものにならないほどスムーズに買い物ができます。重い荷物を持ち帰るのも、混雑時よりはぐっと楽に。時間に余裕が出来るので、帰宅後、購入したものの処理や使い方についてもゆっくり考えることができます。

・勉強、仕事
子供の頃、先生や親に「宿題は午前中の涼しい内に終わらせてしまいなさい」と言われたことを思い出します。早朝は涼しく頭が冴えていて、ひらめきもうまれやすいもの。子どもの勉強もそうですが、大変な仕事は午前中の早いうちに取り掛かるよう心がけましょう。

・リラックス
お気に入りの音楽を聴きながら、丁寧にコーヒーを入れる、朝食を作る。そうした時間が心に余裕をもたらします。忙しい毎日、早起きでうまれた時間をゆったりと過ごすのも良いでしょう。

・映画などの娯楽
先日、朝一番で映画館に行きました。上映が終わってもまだ11時。一日がとても長く感じられ、お得な気分になりました。美術館や博物館も午前中の早い時間は空いていて、ゆっくり鑑賞が出来ます。お出かけも涼しいうちに!暑い時期には特にオススメです。

《実践:ポットのお湯を利用して》
夏の間は、お湯を沸かすのも億劫になります。筆者の家では毎朝、お湯を沸かす時に、ポットに残っていたお湯を利用するようになりました。これが大変便利です。ガス代や電気代を節約できるうえ、作業の取り掛かりが容易になります。

―お湯の利用例―
・葉物野菜を茹でる
ほうれん草や小松菜、今の季節はモロヘイヤなどをさっと茹でておくと便利です。

・茹で野菜を作る
キャベツ、ブロッコリー、人参、オクラなどお好きな野菜を。
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・ゆで卵を作る
ゆで卵は水からではなく、お湯からでも作れます。卵を入れ再沸騰してから6分で半熟卵、12分で固茹で卵になります。お弁当やサンドイッチ、サラダなどに利用できます。

・油揚げの湯通し
湯通しをして甘辛く煮付ければ、おいなりさんにしたり、うどん、そばにのせたりと、幅広く使えます。

・簡単冷しゃぶレシピ
冷蔵庫にある野菜と薄切りの豚肉で手軽に作れます。粗熱を取り冷蔵庫で冷やせば、夕食に盛り付けるだけで出来上がります。
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(材料 4人分)
豚薄切り肉 300g
キャベツ   1/4個
もやし    1袋
トマト、きゅうり、しそ、ネギ、ミョウガなど

ポン酢 適宜
酒    大さじ1
塩 小さじ1
ごま油 小さじ1

(作り方)
@ 鍋に湯を沸かし塩を加え、食べやすい大きさに切ったキャベツをさっと茹で、取り出し水気を切る。
A 洗ったもやしをさっと茹で、取り出し水気を切る。
B そのまま鍋に酒を加え、薄切り肉を数枚ずつ茹でる。長時間茹でないようにし、取り出し、茹で上がった肉にポン酢大さじ1とごま油小さじ1をまわしかけておく。
C 粗熱が取れたら冷蔵庫へ。
D 切ったトマト、キュウリなどと一緒に皿に盛り付ける。

・食器の漂白、まな板などの消毒
コーヒーカップなど、酸素系漂白剤につければ茶渋がきれいに取れてスッキリします。また、沸騰させたお湯を使っても消毒効果が得られます。特に、直接食材が触れるまな板などに回しかければ、雑菌の繁殖を防ぎ、清潔に保てます。(※必ず付着した汚れを落とした後に行いましょう。)

体力の消耗を防ぐ
夏は暑さで体力を消耗したり、寝不足や食欲が落ち夏バテになることも。暑さと戦うよりも、自分の体調の変化に気を付け、自分のペースで生活することを考えてみましょう。眠くなったら10分程度、仮眠するだけでも、寝不足をカバーし、元気も回復します。疲れたら無理せず休憩を取りましょう。早起きを習慣にすると、夜も早くに床につけるようになります。「早起きは三文の徳」この夏、ちょっとだけ早起きにチャレンジするのはいかがでしょう。
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夏の衣服の手入れ法
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夏は誰でもたくさんの汗をかきます。Tシャツのように洗濯機でザブザブ洗える洋服ならよいのですが、外出着やおしゃれ着などはそう頻繁に洗うことができません。かといって放置しておくとニオイや黄ばみ、ベタつきの原因に。おしゃれ着も気持ちよく着るための、夏の衣服のお手入れについて考えます。

汚れについて
衣類の汚れは7割が人の体からの汚れ、3割が外からの汚れと言われています。人体からの汚れは、汗、血液、皮脂、角質など。このうち汗、血液は基本的に水で落とせます。一方、皮脂、角質は洗剤が必要になります。外からの汚れは食べこぼしや化粧品、土やほこり、スス、排ガスなどで、これらの多くも洗剤が必要になります。日常生活の中での軽い汚れであれば、着用した衣服全てを洗濯機で洗う必要はありません。水洗いに加え、気になった汚れを部分洗いするだけで、随分ときれいになります。

少し汗ばんだ時
水洗いをしたくないシルク、サマーウール、レーヨンなどの場合は、衣服を裏返して、水を絞ったタオルでたたきます。タオルの面は時々替え、きれいな面を使い、風通しの良いところで乾かしてからしまいましょう。ジャケットの襟、脇、ズボンのウエスト周りなどはこの方法で随分とスッキリします。
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表にしみ出すほど汗をかいた時
少し汗ばんだ時の方法より、水を多く使って汗を薄めます。裏返しにし、霧吹きでたっぷりと霧を吹きかけ、タオルで挟んで水気を取ります。陰干しをして乾かします。

ぐっしょりと汗をかいた時
水にくぐらせます。ブラウスなどは全体を、ワンピースの場合は上身頃だけをザブッと水につけ軽く脱水し、陰干しします。脱水しすぎないようにして干すと、水の重みで衣服のシワが伸びるのでアイロンの必要がなくなります。

喪服、礼服の手入れ
着るたびにクリーニングというわけにはなかなかいきません。夏は汗の度合いにより上記のいずれかの方法で手入れを心がけると良いでしょう。最近では洗えるものも多くなっていますが、それでも洗濯を繰り返すと色つやが失われてしまいますので気を付けましょう。

下着の着用
汗対策には下着の着用が有効です。ランニングシャツやキャミソールも脇に汗とりパットが付いているものもが増えてきました。インナーを着用する事により、衣類の汚れ対策に加え、体温を上昇させにくくするメリットもあります。気になる汗を抑えて快適に過ごしましょう。

「脱いだら洗う」から「汚れたら洗う」へ
脱いだ服は全て洗濯機に放り込んで、夏場は何度も洗濯をするという家庭も多いかもしれません。しかし、衣類はどうしても洗濯するほど生地がいたみ、寿命も短くなってしまいます。洗剤や水、電気など資源の無駄づかいにもなります。今回ご紹介した手入れ方法でも十分きれいになります。洗い過ぎない洗濯を心がけましょう。
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▼▲▼羽仁もと子の言葉▼▲▼
最も自然な生活、すなわちそれは理想的の生活であろうと思われます。盛んに気持ちよく生い茂っている夏の植物などを見ると、ほんとうにそののびのびとした有様がうらやましくなります。強い日には萎(しぼ)み、涼しい露には生き生きと、地にある養分はひとりでに吸いとって、冷たい霜にあわないうちに枯れて行くのも、慮(おもんばか)ることなしに出来て行きます。私たち人間の自然な生活というのもまたこのようなものでしょうか。
−「最も自然な生活」羽仁もと子著作集『思想しつつ生活しつつ』(下)より

次回は9月10日(土)更新予定です。お楽しみに。

(文責:この記事は、2014年4月から2020年3月まで東京第一友の会が情報提供をしていた、NHKニュースandスポーツ(有料ニュースサイト)に掲載されたものの一部です)
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2022年07月09日

「家事ごよみ」〜2022年7月〜

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気を付けよう!熱中症
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暑さにまだ体が慣れていないこの時期は、熱中症にかかるリスクが高くなります。梅雨が明けると一気に気温が上がるため、今のうちから熱中症対策のポイントをおさえておきましょう。

規則正しい生活を
熱中症は、誰にでもかかる危険性があります。高齢者や幼児・小児は特に注意が必要です。昨年、筆者の家庭では、中学生の子どもが部活中に熱中症で気分が悪くなりました。体育館の中の暑さとハードな運動がきっかけでしたが、前夜遅くまで起きていたことも、原因の一つだと思われます。夏休みが始まったばかりで気が緩んでいたのだと親子で反省。夜更かしはやはり体に負担をかけるのだと、生活リズムの大切さを学ぶきっかけとなりました。睡眠不足のほかにも、疲労・風邪・二日酔いなどの体調不良も要注意です。成人の方も油断せず、まずは日頃から規則正しい生活を心がけ、暑さに負けない体をつくりましょう。

十分な水分と塩分補給
暑い日は、知らず知らずに汗をかいています。夏場は常に冷たい飲み物を携帯することをお勧めします。汗をかいた時に限らず、こまめに水分を補給しましょう。そして、きちんとバランスのよい食事、特に朝ごはんをしっかり食べることが大切です。普段朝ごはんを食べないという人でも、一杯の味噌汁を飲むだけで、汗で失われる塩分を補え、熱中症予防になります。梅干しを食べたり、塩飴や塩分を含むタブレットなどを携帯しておくのもよいでしょう。
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服装の工夫
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暑い日の服装には、汗を吸収しやすく、乾きやすい素材が適しています。熱がこもりにくい、襟や袖口などが広めに開いているものを選ぶとよいでしょう。パンツも肌に密着するものよりも、ワイドパンツのほうが風の通りが良くなります。素肌を出すほうが涼しいと思いがちですが、洋服と肌の間に風を通すと、体温の上昇を防ぐことができます。また、下着は汗の蒸発を助けるため、着用するのがおすすめです。外出時には、直射日光を防ぐために、日傘をさし、帽子をかぶると良いでしょう。最近では、男性用の日傘も店頭で見かけるようになりましたね。意識して日陰を選んで歩くことも予防につながります。

暑さに徐々に慣れる工夫
熱中症予防には、うまく汗をかくことがとても大切です。気温が急に上がると熱中症患者が増えるのは、発汗による体温調整がまだうまくできないことが原因です。日頃から軽く汗ばむ程度の運動や入浴を取り入れ、汗をかける体にしていきましょう。

室内も危険
室内や夜間でも熱中症になるリスクはあります。省エネのため、冷房が苦手などの理由でエアコンを使わないという人もいますが、暑い日には上手にエアコンを活用しましょう。高齢者は若い人に比べて暑さを感じにくいと言われています。室内に温度計を置き、室温が上がりすぎていないか確認することも大切です。締め切った室内では熱中症になるリスクが上がります。エアコンをつけていない場合も扇風機などを利用して、風通しをよくしておきましょう。
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応急処置
もし自分や周りの人に熱中症の症状が疑われたら、まずは体を冷やすことが重要です。涼しいところで休ませ、きつい服装は緩めましょう。氷枕や保冷剤があれば首の両側や足の付け根を冷やすと効果的です。冷たいペットボトルでも代用できます。うちわや扇子などを使って風を送ることも大切です。意識がない、もしくは意識がはっきりしていない場合は、ためらわずに救急車を呼びましょう。

詳しい応急措置のポイントはコチラ
【熱中症の応急処置(NHKそなえる防災)】
https://www.nhk.or.jp/sonae/douga/necchusho0004.html

筆者の子どもの場合は、一時休んだら元気になったのですが、夜中に嘔吐し始めました。よくなったとしても油断せず、その後の経過まで注意してください。

まわりの人にも目配りを
衣服の脱ぎ着が自分でできない小さな子どもや、暑さを感じにくい高齢者などは、まわりの人が特に注意する必要があります。若者や大人でも顔が赤い、異常な汗のかき方をしている、呼びかけに反応しないなどの場合は、熱中症の疑いがあるかもしれません。自分のことだけでなく、周囲の人の様子を気にかけ、互いに声をかけあい熱中症を防ぎましょう。

きょう・あすの熱中症危険度はこちら
https://www3.nhk.or.jp/news/heatstroke/tokyo.html

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モリモリ食べられる美味しいサラダ
以前、小学校の学習ボランティアとして、家庭科授業の調理実習に参加したのですが、筆者自身がとても勉強になりました。
茹でただけの野菜はとても美味しく、子どもたちも残さず食べていました。習ったその日に家でも作り、その後も我が家のお気に入りメニューとなりました。調理実習で学んだ茹で野菜のサラダをご紹介します。
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カラフル茹で野菜とフレンチドレッシング
野菜の材料 (6人分)
キャベツ    1/2個
ブロッコリー  1個
人参       1/2本
作り方
水1リットルに対して10g(小さじ2)程度の塩を入れます。卵を入れておけば、ゆで卵もできて一石二鳥です。
1 野菜を洗う。
2 人参は縦半分に切り、3〜5ミリ程度の半月切りにする。
3 キャベツ、ブロッコリーを切る。ブロッコリーの茎の部分は固い周りの部分をとって乱切りに。
4 鍋に水を入れたら、人参を入れ(洗った卵も)火にかける。沸騰したら弱火で2分。
(卵は、沸騰して8〜9分で取り出し冷やす。)
5 人参を取り出す。
6 キャベツをさっと湯通ししてざるに上げる。
7 ブロッコリーを2分程度茹で、ざるに上げる。
8 冷めたキャベツを食べやすい大きさに切る。
9 皿に野菜を盛り、ドレッシングをかける。

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フレンチドレッシング
材料
塩 小さじ1
酢 大さじ2
油 大さじ4
コショウ    少々
(作りやすい分量です。)

材料をよく混ぜ合わせて出来上がり。(瓶に入れてよく振ると簡単にできます)
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シンプルなドレッシングなので、子どもには少し酸っぱいかなと心配しましたが、大変美味で野菜をモリモリ食べていました。

旬の野菜と組み合わせて
トマト、きゅうり、レタスなどの生野菜を加えるとボリュームアップ。トウモロコシやインゲン、大根、じゃがいもなど、お好みの野菜でアレンジできます。旬の野菜を使うと季節も感じられて栄養価もアップ。多めに野菜を茹でて冷蔵庫に保存しておけば、すぐにサラダができるので便利です。

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植物性・動物性たんぱく質をプラス
水煮大豆やゆで卵、チーズ、ツナ、サラダチキン、茹でたささみ、炒めたベーコンなどを加えると食べ応えのある一品になります。冷蔵庫にあるものや缶詰めなどをうまく活用しましょう。

ドレッシングの応用
サラダオイルのほかにも、ごま油、オリーブオイルなど油の種類を変えてみると風味が変わって、飽きずに楽しめます。我が家のお気に入りはフレンチドレッシングにマスタードを加えるもの。コショウを多めにしたり、ハーブを加えたり、刻み玉ねぎ、すりおろしにんにく、ゴマなどバリエーションはさまざまです。市販のドレッシングも美味しいですが、家で作れば経済的で自由自在にできます。基本のドレッシングを一つ覚えておくと応用ができ、料理の幅が広がります。

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▼▲▼羽仁もと子の言葉▼▲▼
あやまって知恵の木の実を食う人にならないために、何よりも大切なのは着実な人になることです。着実な人になるのには、着実な生活、着実な仕事を、どういう時でも毎日毎日することです。
−「われわれは果たして自由人たり得るか」羽仁もと子著作集『友への手紙』より

次回は8月13日(土)更新予定です。お楽しみに。

(文責:この記事は、2014年4月から2020年3月まで東京第一友の会が情報提供をしていた、NHKニュースandスポーツ(有料ニュースサイト)に掲載されたものの一部です)

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