2022年12月10日

「家事ごよみ」〜2022年12月〜

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(会員 N.O)

(文責:この記事は、2014年4月から2020年3月まで東京第一友の会が情報提供をしていた、NHKニュースandスポーツ(有料ニュースサイト)に掲載されたものの一部です)
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年末に向けて体調管理を

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寒さが厳しくなり、空気も乾燥するこの時期は、風邪やインフルエンザ、胃腸炎が流行します。年末に向けて忙しくなる日々を元気に過ごすために、今すぐできる対策を行いましょう。

睡眠時間の確保
睡眠不足が続くと体調を崩しやすくなります。まずは睡眠時間を確保しましょう。この時期は仕事が立て込み、忘年会なども多くなります。就寝時刻が遅くなった翌日は、家事やテレビなどを観る時間を減らして、早く眠りにつけるように、心がけましょう。

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空気が乾燥しがちな季節。室温は18-20度、湿度は50-60%に保つと喉や鼻の乾燥を防げます。ただし、湿度は高すぎると室内にカビが生えやすくなるため、加湿のしすぎには注意が必要です。閉め切った部屋では、1-2時間に1回は換気をし、新鮮な空気を取り入れましょう。また、乾燥予防のため、適度な水分補給もお忘れなく。緑茶のカテキンには抗菌作用があるため、冬の間は意識して多めに緑茶を飲むという人もいます。外出時にはのど飴やマスクを携帯すると安心です。ウィルスが粘膜から入るのを防ぐためにも、目や鼻を手でこすらないよう注意しましょう。

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外出時の注意
なるべく人混みは避け、電車内などではマスクを着用し、手洗いとうがいを徹底しましょう。衣服は寒いからと厚着しすぎないように。汗をかいて冷えると、風邪をひく原因になります。マフラーや手袋などの小物を上手に使い、脱ぎ着がしやすい洋服で体温調整をしましょう。

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予防接種
インフルエンザの予防接種は、感染リスクを減らし、感染した場合でも重症になるのを防ぐ効果があります。流行時期は1月上旬から3月上旬。接種しても効果が出るまで2週間ほどかかるので、12月中旬頃までに受けておくとよいでしょう。

体調を崩した時は
予防対策を行っていても、体調を崩すことはあります。調子が悪いと感じたら無理をせず、体を温めて早めに休みましょう。自分に合う市販の風邪薬、スポーツ飲料や経口補水液、氷枕や氷のうなどを用意しておくと安心です。スポーツ飲料は粉末タイプのものが保存に便利です。
高熱や胃腸炎で吐き気があるときは、何も食べられないことが多いですが、脱水症状を起こさないためにも、水分補給は大切です。食欲が出てきたら、食べられるものから少しずつ食べましょう。ゼリーやヨーグルト、バナナやカステラなどが食べやすいようです。
胃腸炎の時は枕元に洗面器やビニール袋を用意し、大きめのタオルや防水シーツがあると安心です。おう吐物は素手で処理せず使い捨て手袋などを使用し、塩素系漂白剤で消毒します。帰宅時と食事前には家族全員、必ず手洗いを行うようにしましょう。

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体調が悪い時の食事
頭が痛い、熱がある、お腹が痛いなど、具合が悪いといっても症状はさまざまですが、食欲がないときは無理に食べようとせず、食欲が出てくるのを待ちましょう。食べられるようになったら、消化のよいものを少しずつ、体と相談しながらいただきましょう。
基本的には、水分が多く、温かいもの、消化がよいものがおすすめです。味付けは淡白に。ねぎ、生姜、大根、かぶ、りんごなど、季節のものが体に合っているようです。 逆に、香辛料、酸味が強いもの、味の濃いものは避けます。食物繊維は消化が悪いため、野菜は加熱して柔らかくして食べるとよいでしょう。

おかゆ
お米から作ることもできますが、炊いたご飯で簡単に作れます。梅干しや海苔の佃煮があると食欲が増します。
○お米から炊く場合
お米半合に水500mlの割合(7分粥)。鍋に研いだお米を入れ水加減をし火にかける。弱火で30〜40分煮る。好みの硬さになったら火を止め、塩をふたつまみ入れ軽くかき混ぜる。水の量を減らすとかために、増やすと柔らかくなる。

○ご飯から炊く場合
ご飯1に対し水2〜3の量を鍋に入れ、軽くかき混ぜ火にかける。弱火で10〜15分煮て、好みの柔らかさになったら出来上がり。最後に塩を少々加える。

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雑炊・リゾット
鍋に水と固形または顆粒スープ、刻んだ野菜を入れ20分ほど煮込む。ご飯と刻んだベーコンを加え5分ほど煮る。塩胡椒で味を整える。

※野菜は玉ねぎ、人参、キャベツ、大根、かぼちゃ、じゃがいも、さつまいもなど、なんでもよい。野菜から甘いだしが出るため、薄味でも美味しくいただける。トマトジュース200mlと好みでケチャップを少々加えるとミネストローネに。マカロニを入れてもよい。

うどん
病気をした時の定番メニュー。茹で麺や冷凍うどんを常備しておくと、いつでも手軽に作れます。

(材料 4人分)
だしカップ5、しょう油大さじ3、みりん大さじ2、酒大さじ1を煮立てる。市販のめんつゆでも作れます。

※片栗粉でトロミをつけ、溶き卵を流し入れると卵とじうどんに。
※食欲に応じてほうれん草やきのこ、鶏肉、かまぼこなどを加えてもよい。

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湯豆腐・鍋・おでん
調理も簡単で、食べられる分だけ取り分けられるので便利です。生姜やネギ、大根おろしは体を温め、消化を助ける効果があります。豆腐、大根、はんぺんなども消化がよいので胃腸に負担をかけません。

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大根のそぼろあんかけ
調理で油を使わないため、さっぱり仕上がります。とろみがつくので、のどごしがよく、体が温まります。

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(材料)
大根 500g
とりひき肉 200g
だし 300cc
砂糖 大さじ1
しょう油 大さじ1
塩 小さじ1/2
片栗粉 大さじ1(水 大さじ2)

(作り方)
1.大根は皮をむき、縦4つ切りにして乱切りにする。
2.鍋にひき肉を入れて弱火にかけ、そぼろを炒ってほぐす。
3.大根を加え、だしと調味料を入れ、大根が柔らかくなるまで煮る。
4.水で溶いた片栗粉を加え、とろみをつける。

※大根の代わりに、かぶやじゃがいもでもよい。
※顆粒だしの場合、塩分が入っているので調整を。

番外編@:漬物
筆者の家庭では子どもが病後に食欲が出てくると、必ずぬか漬けのきゅうりを食べます。一度に1本食べそうな勢いで食べますが、それを見ると元気になったのだとほっとします。体から失われた塩分、ミネラルを補給しているようです。体は自ら快復しようとする力を持っているのだと感心します。

番外編A:「ちょっと具合の悪いときの食事」
婦人之友社より2022年9月1日に発売された「藤井恵のちょっと具合の悪いときの食事」は、不調の症状別に、おかゆやスープ、おかずからおやつまで、身体が整う78のレシピが紹介されています。ぜひこちらもご参考に。
https://www.fujinnotomo.co.jp/book/cooking/b3804/
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▼▲▼羽仁もと子の言葉▼▲▼
一週のうちでも、重い仕事はなるべく週のはじめに片付けるようにしなくてはならないと思います。土曜日の夜も仕事が終わらずにいると、休むべき日曜に働くようになり、この週の疲れを、とうとう来週に持っていくことになります。金曜にはその週の用事がほとんど片付き、土曜にはあまり重くない仕事を残しておくように。
−「家事整理と時間」羽仁もと子著作集『家事家計篇』より

次回は1月14日(土)更新予定です。お楽しみに。

posted by 東京第一友の会 at 00:00| 家事ごよみ

2022年11月12日

「家事ごよみ」〜2022年11月〜

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(会員 N.O)

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芸術の秋を楽しもう

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秋も一段と深まってきました。この時期、心を豊かにしてくれる「芸術」に触れてみませんか。
芸術というと、オペラやクラッシックコンサート、歌舞伎などを連想しますが、もっと気軽な気持ちで触れられるものもたくさんあります。どんなものがあるか、探してみましょう。

公報誌や掲示板を参考に
地域の公報誌や掲示板を見てみると、身近な場所で、コンサートやイベントが催されています。無料や低料金で観覧できるものも多いので、気軽に足を運んでみてはいかがでしょう。

美術館、博物館
常設展に加えて、特別展示も頻繁に企画されています。建物自体も有名な建築家の作品であることが多く、非日常空間を味わえます。庭園を散策するのもよし、カフェやレストラン、ショップなども併設されているので、鑑賞以外でもゆっくりと時間を過ごすことができます。

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コンサート、演劇、映画、寄席
コンサート会場や大きなスクリーンで見る映画には、テレビでは味わえない臨場感や迫力があります。いろいろな映画やお芝居が開催されていますので、身近な劇場を訪れてみてはいかがでしょう。

建築物巡り
文化財や古い街並みを散策するのも、過ごしやすいこの季節におすすめです。普段は訪れない場所で建物や風景を鑑賞してみるのも興味深いものです。ボランティアが町歩きのガイドをしているところもあります。解説を聞きながら街を歩いてみると、新しい発見があるでしょう。

寺社仏閣、庭園巡り
古い寺社仏閣の細かな装飾や彫刻は、まさに芸術品そのものです。この時期は、紅葉の名所となっているところも多くあります。有名な庭園も四季折々にさまざまな一面を見せてくれます。近くの神社やお寺を巡って見るのも、よい秋の休日の過ごし方ですね。

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図書館
図書館で、写真集や読んでみたかった古典など、いつもとは違う本を手にしてみてはいかがでしょう。日頃は行かない書棚を見てみるのも新鮮です。定期的に子どもへの読み聞かせや古い映画の上映会などを行っている図書館も多いので、そういったイベントに参加するのもいいですね。

テレビ、ラジオ
テレビでもクラッシックコンサートや能、歌舞伎などを観ることができます。ラジオで流れる落語なども聞いてみると面白いものです。家にいながらでも芸術を楽しむことはできます。

百貨店、ショッピングモール
百貨店ではひんぱんに催事や展示会・イベントが開かれています。売り場には茶道具などの芸術品も。外国の陶器や漆器などをじっくり眺めて、デザインや色使いの美しさを楽しんでみるのもよいでしょう。

文化祭、学園祭
学校で開かれる発表会や展覧会、演劇なども立派な芸術と言えます。プロの演奏とは異なる良さがあり、子供たちの一生懸命な姿に感動することでしょう。(現在は入場制限をしたり、申し込み制である場合が多いので事前に確認しましょう。)

忘れていた趣味
以前、習っていたピアノやギターなどの楽器を久しぶりに弾いてみてはいかがでしょう。秋の風景をスケッチしたり、俳句を読んだりと、忘れていた趣味を再開することで、ときめきが蘇ってくるかもしれません。

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心を静かにして芸術に触れる時間は、忙しい毎日に潤いを与えてくれます。普段は素通りしてしまうものにも足を止め、いつもは見ない、触れないものに向き合う時間を積極的に作ってみるのはいかがでしょう。

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靴箱を整える

洋服の衣替えがそろそろ済む頃ですね。靴も季節に合わせて入れ替えをしましょう。
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すべて出す
靴箱の中のものをすべて取り出しましょう。小ホウキなどで埃や砂を掃き出し、硬く絞った雑巾で拭いて乾かします。

分類する
家族ごとに靴を分類します。サイズが合わなくなったもの、傷みの激しい靴は、リサイクルに出したり処分しましょう。ゴム草履やサンダルはしまい、これから活躍するブーツなどを出します。靴箱には靴以外のものも置いているかもしれません。夏の間に使用した虫よけスプレー、日焼け止めなど使用しないものは片付け、靴磨きの道具も整理します。

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収納する
靴はすぐに履ける状態にメンテナンスして、しまいます。足元がきれいに整うと、気持ちが落ち着き、姿勢がスッと伸びます。玄関が整うと家全体によい空気が流れ込みます。年末の大掃除を前に、まずは靴箱と玄関を整えましょう。

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▼▲▼羽仁もと子の言葉▼▲▼
芸術的の心持ちがよし些細なことからでも、だんだんとわれわれの生活の中に入り込んで来ることはよいことです。ほんとうの芸術心はいつでもわれわれの全生活を向上させるパン種のようなものだと私は思っています。
−「家庭生活と時勢」羽仁もと子著作集『家事家計篇』より

次回は12月10日(土)更新予定です。お楽しみに。

(文責:この記事は、2014年4月から2020年3月まで東京第一友の会が情報提供をしていた、NHKニュースandスポーツ(有料ニュースサイト)に掲載されたものの一部です)

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2022年10月08日

「家事ごよみ」〜2022年10月〜

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上手な時間の使いかた

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下半期がスタートしました。気持ちも新たに毎日を過ごしたいものですね。
忙しい毎日を送っていると、いつも時間に追われているような気分になります。ほんの短い時間でも「時間に使われている」から「時間を使っている」という意識にシフトチェンジし、充実した日々を送れるようになるとよいですね。

時間の過ごしかたを記録してみる
筆者が所属している婦人団体「友の会」では、5年に一度「生活時間しらべ」を実施しています。「生活時間しらべ」とは、5分ごとに、24時間の生活を1週間記録し、ライフスタイルの問題点や課題、改善を見いだす調査です。
これは統計を取るためでもあり、細かな記録が必要になるので、一般的には難しい作業です。そこで、誰でも簡単に出来る「生活時間しらべ」の方法を2つご紹介します。1つ目は30分または1時間ごとに生活を記録する方法です。2つ目は朝食、就寝など行動した時刻を記録する方法です。


●時間で記録する(例)
10月4日(金)   10月5日(土)
05:00 起床         -
05:30 洗濯         -
06:00 朝食・弁当作り   起床
06:30 朝食        朝食作り

●行動した時刻を記録する(例)
10月14日(金) 10月15日(土)
起床  05:00      06:00
朝食  06:30      07:00
昼食  12:00      12:30
帰宅  18:30       -
夕食  19:30      19:30
入浴  21:30      21:00
就寝  23:00      22:30

筆者が一週間の記録を取った結果、それぞれの行動の平均時間が見えてきました。睡眠:418分(6時間58分)、食事:100分(1時間40分)、入浴など身の回りのことにかかった時間:141分(2時間21分) 仕事・就労や社会活動は、合わせると210分(3時間30分)でした。仕事の繁忙や曜日によっても結果は異なりますが、平均時間を出してみると、日常生活のリズムが大まかに見えてきます。

自分の1週間を改めて振り返ってみると、適度に忙しい日の方が充実感を得ることができ、逆に予定が入っていない日の方が、家事をするのも億劫に感じ、疲れてしまったことに気づきました。また、平日も休日も、起床・就寝、食事の時間を大きく変えない方が、生活リズムが保ちやすく、体への負担が少ないことが分かりました。
生活時間を表にしてみることで、普段、あまり意識していなかった生活リズムが、気分や体調にどう影響するのか知ることができ、時間の使い方を考える上で参考になりました。

自分の行動に意識を向ける
「生活時間しらべ」を行い、いつも驚くことは、いざ記録しようとすると自分がその日、その時間に何をしていたのか、よく思い出せないことです。睡眠や仕事の時間は明確に記せるのですが、それ以外は、その都度細かく時間と内容をメモしておかないと、全く思い出せませんでした。加えて、自分がいま何をしているのか、はっきり自覚していないこともありました。読書をしながらお茶を飲み、メールをし、テレビを見ていたり。ときには、休憩しながら家事を行い、どちらも中途半端になってしまって、満足感が得られていないことがよくありました。無意識に過ごしていると、時間はあっという間に過ぎてしまいます。たくさんのことを一気に片付けようとするよりも、落ち着いて一つ一つの物事に向かう方が、結果的に作業がはかどることも分かりました。「今から私はこれをする」と確認してから行動をすると、作業に集中でき、途中で脱線することが少なくなるようです。

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友の会の「生活時間しらべ」

自由な時間に何をしたい?
調査のあとに、友の会では「もし自由な時間が与えられたら、何をしますか?」というアンケートを行いました。寄せられた回答をご紹介します。

●自由時間が15分〜30分ある場合
片付けや掃除、読書、新聞を読みたいという意見が一番多くありました。このほかに、お茶を飲む、休憩、電話、メールと言った意見も。食事の下準備をしたいという人もいました。簡単そうでなかなか確保できない隙間時間ですが、15分から30分、時間に余裕があれば、もう少し心静かに、丁寧に家事ができるようです。

●自由時間が1時間ある場合
片付けや掃除のほかに、読書、手紙を書く、長風呂、DVD鑑賞、お茶を飲む、語学の勉強、ピアノ、本の整理といった意見がありました。文化的なことに時間を割きたいと思っている人が多いようでした。

●自由時間が半日ある場合
映画、お菓子作り、手仕事、ウィンドウショッピング、美術館巡り、庭仕事、勉強、休養など。やりたいと思っていたことが実現できると気分もすっきりしそうです。

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●自由時間が1日ある場合
友人と会う、日帰り旅行、美術館・展覧会、編み物・縫い物、休養、ゆっくりする、ドライブ、実家に帰る、大掃除など。丸一日自由な時間を持てることはなかなかありませんが夢が膨らみます。

長い自由時間より、短い自由時間の方が、具体的にやりたいことが思い浮かびやすいようでした。特に子育てや仕事で忙しい毎日を送っている若い世代にとって、ほんの少しの間でも、自分だけの時間を持つことは貴重なことのようでした。

やりたいことを具体的にイメージしてみる
「どこか遠くに旅行に行きたいな」と漠然と思うことはあっても、筆者は具体的に考えることはありませんでした。自由な時間を半日や1日確保するのは簡単ではありませんが、短い時間であれば、工夫次第で確保できるかもしれません。時には「自分は何をしたいのか?」と意識的に考えてみることも大切です。そうすれば、ぽっかり時間が空いた時に、すぐに実行に移せます。やりたいことが「一日中パジャマでのんびり過ごしたい」だとしても、希望がかなった時の満足感は大きく、充実感が得られることでしょう。

家事にかかる時間を把握する
3分で出来ること
布団の片付け、障子のハタキかけ、新聞を束ねる、エアコンのフィルター掃除

5分で出来ること
パジャマズボンのゴム替え、レンジ周りの壁掃除

10分で出来ること
洗濯物干し、靴磨き(3足)、ガラス拭き(表裏2枚ずつ)、玉ねぎみじん切り(3個)
      ―シンプルライフを目指す基本の家事『婦人之友社』刊より

お皿を洗うだけであれば10分程度で済むが、流しを含め台所全体をきれいにするには30分かかることが分かったという主婦がいました。かかる時間が読めるようになったことで、見たいテレビ番組の前に片付けを終わらせよう、お皿だけでも洗っておこうと、気持ちの切り替えが出来るようになったそうです。かかる時間をあらかじめ予測するくせをつけると良いでしょう。

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隙間時間の活用
時間を使うのが上手な人は、手元にいつも「やりたいこと」を用意しているようです。読みたい本、刺繍などの手仕事、便箋などを持ち歩き、ちょっとした隙間時間にすぐ取りかかれるようにしています。「この時間を使って何をしようか」と考えてみるのも楽しいものです。

ごほうび時間を取り入れる
仕事の合間でも美味しいお茶を飲み、外の空気を吸ったり、ストレッチを行うといった気分転換をすると、効率も上がります。たまには、ゆったりとしたバスタイムを取って、リラックスしてみるのも良いでしょう。生活の中で、自分にご褒美時間をあげることで、心明るく過ごせるようになるのかもしれません。

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網戸の掃除

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涼しい風が吹き、窓を開けることが増えてきました。この時期に、網戸の汚れを落としましょう。風通しが良くなり、部屋の中も明るくなります。

外せる網戸は外す
小さな窓の網戸など、簡単に外せるものは外してしまうと、楽に掃除がきます。ほこりを落とした後は、水道のある屋外やベランダ、風呂場などで洗い流します。たわしや毛の細いブラシなどを使うと便利です。

まずはほこりを落とす
ベランダなどの大きなサッシは取り外さずに掃除します。まずは内側からハタキでほこりを落とします。外側のほこりを落とすときは、窓を閉めて、屋内にほこりが入らないように注意し作業します。その後、片手に雑巾、片手に水で濡らしたスポンジを持ち、両手で挟むようにして網戸を拭くときれいになります。スポンジには多めに水を含ませておき、最後にもう一度乾拭きすると、汚れが取れてすっきりします。

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日頃のお手入れ
普段から週に1回程度、両面からハタキをかけておき、3〜4か月に一度、雑巾で拭いておくと、汚れが溜まりにくくなります。開け閉めの頻度が多かったり、交通量の多い道路に面した窓は汚れやすいので、こまめにチェックするようにしましょう。台風シーズンの後に手入れをしておくと、爽やかな秋風を気持ちよく家の中で感じられるようになります。

サッシの手入れ
サッシは、ほこりが溜まりやすいところです。網戸掃除のついでに、サッシも掃除しておきましょう。割り箸や竹串に布を巻いて拭き取る方法などありますが、筆者はペンキ用の刷毛をよく使用します。まずは乾いたまま汚れをかきだします。これだけでもかなりきれいになりますが、汚れのひどい時はペットボトルなどに水を入れ、汚れを洗い流します。最後に乾拭きをします。サッシがきれいだと開け閉めのたびに気持ちが良いものです。

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▼▲▼羽仁もと子の言葉▼▲▼
現状に満足することができない心が、自然にああしたいこうしたいと思う望みをつくり出している。その大切な望みを捨てず、一つ一つとりあげてよくよく見ると、努力して手近な理想に達すべき道は、その中にいくつか隠されていることを発見するものである。
−「現実と理想」羽仁もと子著作集『友への手紙』より

次回は11月12日(土)更新予定です。お楽しみに。

(文責:この記事は、2014年4月から2020年3月まで東京第一友の会が情報提供をしていた、NHKニュースandスポーツ(有料ニュースサイト)に掲載されたものの一部です)
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