
(会員 N.O)
(文責:この記事は、2014年4月から2020年3月まで東京第一友の会が情報提供をしていた、NHKニュースandスポーツ(有料ニュースサイト)に掲載されたものを一部、加筆修正して掲載します。)
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家計簿で振り返る一年
2023年もあとわずかとなりました。一年間記録してきた家計簿を見ると、普段は意識しない家族の変化、暮らしの変化、これからの課題が見えてきます。
筆者の属する友の会では、お金のことだけでなく、生活に関するあらゆることが家計簿の費目に沿って話が進みます。家計簿はお金を管理するだけでなく、暮らし全般を見渡し、頭の中を整理するにはとっておきのツールです。
今回は筆者の家を例に、家計簿の費目を使って、この一年を振り返ってみたいと思います。
食費
食費は、主食、副食、調味料の3つに分けて考えます。今年は主食費が大幅に増えました。子どもの成長に伴い、お米の消費が増え、おやつのパンや肉まんなどの購入が増えたことが原因です。今後はお腹にたまり、かつ健康的な間食を考えるのが課題です。
ひと月の食費は3万円以内などと、ともすると金額だけを問題にすることが多いのですが、食事は健康の基本です。必要な栄養素を摂取できているか振り返りましょう。外食や出来合いの惣菜ばかりに頼ってしまうと、栄養が偏るばかりでなく、家計も圧迫されてしまいます。すべて手作りするのは大変ですが、家で作るものと買うものをうまく組み合わせて工夫をしましょう。
誕生日や入学、卒業など、お祝い事の時に作る「ハレの日レシピ」があると、我が家の味ができるうえ、経済的です。
光熱費
筆者の家では冷蔵庫を買い替えたため、電気代が少し減りました。一方、子どもが成長し、生活時間帯が変化してきたため、入浴のタイミングが変わり、沸かし直しをするためのガス代が増えました。
また、今後の課題として、災害時の停電に備え、電池やカセットボンベの買い置きを増やそうと思っています。
住居・家具費
家電の買い替えは家計に大きくひびきます。リビングのエアコンがあと数年で買い替え時期を迎えるため、心づもりの必要性を感じています。また、本棚や収納棚に入りきらないものが床にあふれてきているので、収納グッズが欲しくなりますが、それ以前に物を減らさなければいけないと自分を戒めているところです。大掃除を兼ねて、物の整理をしたいと思います。
地震に備えて、家具や家電の固定を強化したいとも考えています。
衣服費
セールでの衝動買いが減りました。来年は靴とアウターを新調しよう、など家族それぞれ必要なものをリストアップしてみようと思います。制服、セーター、ダウンジャケットなども、家で手洗いする方法を学んだので、随分とクリーニング代が節約できました。
教育費
塾や習い事では、テスト代や道具・ユニフォーム、交通費など、月謝のほかにも出費がかさむことが分かりました。夏や冬に参加する地域のキャンプも予算に入れなくてはいけません。お小遣いの話をはじめ、お金に関しては子どもとオープンに話し合いたいと思います。
交際費
「また会いたいね」と言いながら、年内に会えなかった友達が何人かいます。忙しい日が続くと、ついつい自分のことだけになってしまい、人のことは後回しになりがちです。ほんの一言の電話、一筆の手紙、メールでも、思いを伝えることはできます。人を思う心の余裕を常に持ちたいと思いました。年賀状は一通、一通、心を込めて書きたいですね。
教養費
今年は映画、美術展、コンサートに数回行くことができました。いつも開催期限ぎりぎりになってしまうため、観たい催しや映画は早めに行こうと心に刻みました。年初に立てた目標「ニュース記事をよく読む」は達成できなかったため、来年も引き続き目標の1つに入れたいと思います。
図書館にはよく通いました。書店にも、もう少し足繁く通いたいです。
娯楽費
子どもの予定が忙しく、家族での娯楽が減りました。遠出の外出が難しければ、数時間のお出かけでも積極的に行きたいと思いました。家族揃っての食事を、意識して増やすだけでもよいかもしれません。
保健・衛生費
大きな病気はしなかったものの、季節の変わり目に体調を崩すことが何度かありました。お薬手帳などの記録を参考に、注意すべき時期、不調などをチェックして用心したいと思います。体調が悪化する前に大事を取って休めるように工夫が必要ですね。
職業費
現代は夫婦それぞれ別の財布を持つ家庭が多いですが、一家のお財布を1つにまとめている場合、夫の小遣いや仕事関係の交際費などは、この職業費に計上します。女性も仕事をしている場合、それぞれの仕事に関わる費用をこの費目で管理すると、家と仕事の費用がスッキリ分けられて管理しやすくなります。
特別費
父母、祖父母、孫など親族に関することは特別費に計上します。介護や帰省の費用、お祝い、お年玉などが含まれます。親との食事会や家に招く回数を、来年はもう少し増やしたいと思っています。
公共費
国内外で起きた災害への義援金、赤十字やユニセフなどへの募金は、公共費に入れます。毎月小額でも予算があると、一年間でまとまった額になるので、寄付先をいろいろと考えることができます。金額の大小にかかわらず、他者に心を寄せ、社会とのつながりを作る大きな道になります。
自動車費
車検など必要なメンテナンスの心づもりをしておきましょう。ガソリン代は毎月一定ではありませんが、年間でこのくらいかかると見渡すことができると安心です。
希望や夢をかなえるために
家計簿はお金の管理をしているだけのようですが、数字を通してそれぞれの費目について考えを巡らせてみると、必ず発見があります。
一年を振り返ってみると、困難なことがあっても無事に過ごせたことへの感謝の気持ちが湧いてきます。
予算オーバーした費目には反省点もありますが、今後必要なお金と時間をイメージすることで、新年への夢や希望が生まれてきます。
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自分にご褒美を
年の瀬は慌ただしく時が過ぎてゆきますが、そんな時ほどゆっくりと自分をいたわる時間を持ちましょう。この一年、よく働いた自分にご褒美を。
体にお疲れ様
エステやマッサージを受けなくても、自宅でリラックスすることはできます。普段の入浴も好きな入浴剤を使って、長めにお風呂に浸かったり、たらいにお湯をはって足湯をするだけでも体の疲れは取れるものです。照明を落としてアロマを焚き、お肌のパックやマッサージに時間をかけるのもよいでしょう。ほんの短い時間でも体と心がリフレッシュします。気持ちを切り替えて、自分をいたわる時間を持ちましょう。
ゆったりとお茶を楽しむ
いつものお茶でも、茶葉やお湯の量、時間など集中して丁寧に淹れると味わいが変わります。マグカップを来客用の茶碗やカップに変えてみるだけでも違います。時には奮発して大好きな洋菓子や和菓子で自分をもてなしてみてはいかがでしょう。
心を空っぽに
やることリストで頭がいっぱいになるこの時期、ほんの短い時間でも頭を空っぽにする習慣を持ちましょう。例えば会社の通勤時間、あれこれ考え事をしたり、スマホをみるのを止めて、何も考えない時間をあえて作ってみると不思議なほど頭の中がスッキリします。
完璧を目指さない
忙しい時こそゆっくりした呼吸と動作を心がけると心が落ち着きます。効率的にたくさんのことを一度に片付けたくなりますが、一度にやれることは1つ。「足りないくらいがちょうどいい」という言葉がありますが、思いがあれば手抜きをしても大丈夫なことも多いはず。自分に課すハードルが低くなると、自然と周囲へ謙虚な気持ちが湧いてきます。今年一年がんばり続けた自分にごくろうさま、と感謝の気持ちを持って2023年を締めくくりましょう。
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▼▲▼羽仁もと子の言葉▼▲▼
新年の家庭をできるだけにぎやかにしたいために暮れには特にさまざまの欲望が起こるものです。(中略)こういう時にあれをよそうかこれをよそうかと、数ある欲望の中から選択しようとすれば、あれもこれもよしたくない。その時にすべてをあきらめてごらんなさい。するとかえって安心に愉快な新年をむかえることができるものです。
−「買わないとおきめなさい」羽仁もと子著作集『家事家計篇』(1927年発行)より
来月はお休みとなり、次回は2月10日(土)更新予定です。お楽しみに。