2021年11月13日

「家事ごよみ」〜2021年11月1回目〜

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(会員 N.O)

▼▲▼主婦の知恵袋K▼▲▼

家族と自分を見つめ直してみよう


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こんな人たちいませんか〜?
「家族や自分の欠点ばかりが気になります」

息子が忘れ物ばかりしている、娘がSNSに夢中、夫は飲み会ばかり行っている、など気がつくといつもイライラして、同じ愚痴を口にしています。

こうしてみたら、すっきりしました!
「家族と自分をよく見てみよう」
友の会では数年に一度、「全国教育費しらべ」という調査があります。子どもにかかった教育費を、一年間細かく調査して統計を出します。その調査とともに意識調査として「子どもがよく見えていますか?」という設問があり、「よく見る」ことについて問いかけられます。そこで、この夏、友の会の会員達で、家族と自分を観察する試みをしてみました。その結果、無意識に家族にイライラしていたことが解決した、という声が多く聞かれました。今回は「よく見る」ことについて考えてみましょう。

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記録用紙を用意しましょう
雑誌社の婦人之友社には「乳幼児グループ」という通信制のグループがあります。4歳以下の子どもが対象で、月に1枚、親が生活記録を郵便で提出し、かわりに育児情報のお便りが郵送されてくるシステムになっています。年齢別の会員の生活記録や子どもとの生活で役立つ情報などが載っています。今回、その記録用紙の項目を参考に、自分と家族をよく見るための表を作ってみました。

家族と自分をよく見てみよう 〜2018年 家族の記録〜
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縦に名前、横に観察する項目です。一人暮らしの人は自分のことを、家族のいる人は全員の名前を記入します。観察する項目は以下の通りです。

・ 興味
・ 社会性
・ 健康
・ うれしかったこと
・ 困ったこと
・ その他

よく観察して、表に書き入れてみましょう
いざ書こうとすると、これがとても難しいことがわかります。子どもの困ったことは書けたが、肯定的な内容がなかなか書けない、欄が埋まらない、夫について全く書けない、自分のことも思い浮かばなかった、といった感想があがりました。一度に書けなくても、時間をかけて少しずつ記入していくと、だんだんと欄は埋まったという人が多かったです。

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1.子どもに対して

会員Aさんの感想
小学6年生の息子と小学3年生の娘がいるAさんは、娘が一人で夏休みの宿題が出来ないことをぼやいていました。表を記入してみると、息子の受験を控えて生活のすべてが息子中心にまわっていたことに気がつきました。加えて、Aさんは仕事、PTA、ママさんバレーと大忙しの毎日を送っていることにも気がつきました。娘はいつも寂しかったのかもしれないと思ったAさんは、それからあまりがみがみと言わなくなりました。するとそれに安心したのか、宿題や勉強を自分で進んでやるようになったというのです。よく見てあげるだけで子どもは変わる、とAさんは実感しました。

会員Bさんの感想
Bさんの上の娘は中学1年生です。SNSばかりしていることが気になっていました。表に記入してみると、興味の欄は「SNS、バスケ、プリクラ」、社会性の欄は「友達、先輩との交流が楽しそう」とありました。困ったことの欄には、「時間にルーズになり、夜更かしが増えた」、健康の欄では「視力が低下した」と書きました。子どもにとってSNSは、大切な交流手段でもあるのだとBさんは気がつきました。Bさん自身の困った欄には、「子どものSNS依存が気になる、会話が減り予定が把握できない」と記入しました。
そこで、Bさんは子どもと話し合い、SNSをする端末は夜10時には台所のテーブルに置くこと、テスト前は親に預けるという約束をしました。すると、けんかになることもなく折り合いがついて、それ以降は子どもがSNSをしていても、あまり気にならなくなりました。

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2.夫に対して

会員Cさんの感想
Cさんは夫について記入しました。興味の欄には、「鉄道の写真を撮ったり、乗りに出かけること」とあり、困ったことの欄には、「家計への影響を考えるとあまり素直に受け入れられない」と記しました。夫をよく見てみると、平日は忙しく仕事をし、休みの日は家事も協力してくれています。お酒を飲まない夫は飲み会にはあまり参加しないので、唯一のストレス解消方法が趣味の鉄道だと気がつきました。以降、夫の小遣い内での出費であれば、口出しをしないようにしたそうです。以前はイライラすることが多かったのですが、最近では夫に感謝の気持ちが持てるようになり、家庭内も円満になりました。

会員Dさんの感想
Dさんは夫が育児に協力的でないことに不満がありました。今回、夫の生活をよく見てみました。会社員の夫は朝から深夜まで、忙しく仕事をしています。食事も不規則で睡眠不足も続いています。Dさんや子どもともあまりコミュニケーションがとれていません。そこでDさんは朝食だけでも栄養面のバランスを考えながら作るようにしました。休日の朝は少しでも睡眠確保してもらうために、子どもと公園に出かけるようにしました。そんな配慮を夫は理解したのか、朝をゆっくり過ごした後は、子どもとじっくり遊んでくれるようになりました。以前は夫が育児に協力しないと嘆いてばかりいましたが、最近は家族のコミュニケーションも取りやすくなったと感じています。

3.親、自分に対して

会員Eさんの感想
3人の子供が成人しているEさんは、家族それぞれにインタビューをしました。長女の職場で部署異動があったため、それまで深夜だった帰宅時間が少し早くなったことを、本人、Eさん夫婦共にうれしかったことに挙げました。階下に住む母は「興味」について「酷暑の夏をどう生き延びるか」と答えました。家族に意見を聞いてみると、そんなことを考えていたのかと意外に思うことばかりで、一緒に暮らしていても、聞いてみないと分からないものだな、と改めて思いました。

会員Fさんの感想
Fさんは83歳。一人暮らしをしています。若い時からずっと強かった歯が急に悪くなり、この1年で5本抜いたところ、食事の面ではよくかめずに食欲が減り、健康面では体力が落ち、それまで興味のあった料理をする意欲もなくなったそうです。健康がどれほどありがたいことか本当に身にしみた、といった感想を抱きました。そして、一人暮らしであっても、自分のことをよく見てみるのは面白かった、と述べていました。


問題の一点だけを見ていると、もやもや、イライラすることがよくありますが、生活全体、家族全体をよく見てみると、思わぬところに原因があることに気づき、気持ちがおさまることがあります。自分がイライラする時は、食事はしっかりとれているか、睡眠は確保できているか、人との関わりはうまくいっているか?何がうれしく、何が不満なのか?など、自分に対しても客観的に書き出してみるとよいかもしれません。「家族をよく見ることと、見張ることは違うこと」という声も聞かれました。なんとなく自分や家族に元気がないな、様子がおかしいな、と思う時にはこんな風に自分と家族を観察してみてはいかがでしょうか。


▼▲▼毎日のお掃除、ときどきのお掃除I▼▲▼

「洗濯機の手入れをしましょう」

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毎日のお洗濯にフル稼動の洗濯機ですが、意外と汚れを見落としてしまいがちです。今回は洗濯機のお手入れについて取り上げます。

■毎日のお掃除
糸くずフィルターは清潔に保ちましょう
友の会では洗濯のたびにフィルターを外してゴミを取る会員が多いです。ネットも乾き、洗濯槽の中も乾燥しやすくなります。湿気に関していえば、普段から洗濯槽を脱衣かご代わりに使っている家庭も多いようですが、湿気がこもりカビの原因となります。なるべく洗濯の時以外は衣服を入れず、洗濯後も長時間放置しないよう心がけるとよいでしょう。日頃からふたは開けて風通しをよくておきましょう。

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■ときどきのお掃除
洗濯槽の洗浄をしましょう(従来の縦型式)
洗剤が多すぎたり、すすぎがたりないことで石けんカスが残ります。そこに高い湿度が加わるとカビが発生しやすくなります。洗濯の回数にもよりますが、半年に一度は洗濯槽の掃除をしましょう。

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@ 40度位の湯を高水位まで入れる。
A 酸素系漂白剤(粉末)を3カップ、食器用洗剤大さじ2を入れ10分間回します。黒いカスが出るのですくい取り、一晩おく。
B 10分まわして脱水する。
C 洗い→脱水をする。
※市販の洗濯槽クリーナーも多く販売されていますが、なるべく環境への影響を考慮し、酸素系漂白剤(過炭酸ナトリウム)が主成分のものを選びましょう。

洗濯機の周りもきれいにしましょう
上ふたの周り、洗剤の投入口、洗濯槽の上部も汚れがたまりがちです。濡らした雑巾で拭き取り、細かいところは歯ブラシ、綿棒、雑巾を巻いた細い棒などで汚れをとります。注水と排水のホースもホコリがたまるので、ブラシやたわしを使いましょう。最後は洗濯機の周辺、下の部分も確認します。ゴミの他に小さな洗濯物が出てくることも。水回りの掃除は、寒さが厳しくなる前、今の時期がおすすめです。

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▼▲▼羽仁もと子の言葉▼▲▼

「やってみよう」と常に自(みずか)ら励ます動力と、「どうせ駄目だ」と抑える動力と、どちらが真実(ほんとう)なのでしょう。
−「やってみよう」と「どうせ駄目(だめ)だ」−羽仁もと子著作集『思想しつつ生活しつつ(中)』

次回の更新予定は11月27日(土)の予定です。どうぞお楽しみに!

(文責:この記事は、2014年4月から2020年3月まで東京第一友の会が情報提供をしていた、NHKニュースandスポーツ(有料ニュースサイト)に掲載されたものの一部です)
posted by 東京第一友の会 at 00:00| 家事ごよみ