2021年06月12日

「家事ごよみ」〜2021年6月1回目〜

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(会員 N.O)

▼▲▼主婦の知恵袋D▼▲▼

冷蔵庫にあると助かるもの

こんな人たちいませんか〜?
「毎日の食事作りが大変で、苦痛に感じてしまう…」

帰宅途中に買い物をして家に着けば、もうヘトヘトで何をする気にもなりません!という人も多いでしょう。そういう時は市販のお惣菜などもうまく利用しましょう。加えて冷蔵庫にあると、栄養バランスを良くしてくれる食材がいろいろあります。友の会の主婦たちが、日頃冷蔵庫に用意しているものについて、紹介します。

こうしてみたら、すっきりしました!
作り置きしたものと素材はバランス良く

会員たちで話し合ったところ、年代、家族構成によっても大きな違いがあることが分かりました。家族人数が多い家庭は、きんぴら、野菜の甘酢漬けなど、そのまま食べられる常備菜を用意していることが多く、一人暮らしや夫婦二人の家庭ではあまり作り置きはしない、ということでした。

まずは素材を使いやすく準備しておく
まずは野菜を洗っておくだけでも、料理へのハードルが下がります。土のついたじゃがいも、里芋などの根菜類も洗って乾かしておくと、食事作りが格段に楽になります。筆者も時間があるときに、たまねぎの皮をむいて冷蔵庫に保存していますが、使うたびに便利さを実感しています。
さらに、野菜を切って軽く塩を振っておく、それだけでも料理の時短に繋がります。友の会では「ひと塩大根」と呼ばれ、冷蔵庫の定番にしている人も多くいます。そのままみそ汁に入れれば、あっという間に火が通ります。サラダや漬物にもアレンジがすぐできます。にんじんも千切りにして軽く塩を振っておくと、料理に彩りを添えてくれるので重宝します。
また、キッチンペーパーを敷いたタッパーに薬味を入れておく会員や、具を切って一食分ずつセットしている会員も多くいました。

そのまま食べられるもの
多くの会員が作っていたのが、「野菜のスープ煮」。そのままでも、具を取り出してサラダにしたり、離乳食に取り分けたり、カレーやシチューに展開したりと自在にアレンジできるのでおすすめです。(過去レシピへ

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最近の友の会の研究から、大豆を蒸した、「蒸し大豆」が注目されています。ゆでたものと食べ比べると、蒸した方が甘みが強く、豆の味がよく分かりました。栄養価が流れ出るのを防げ、調理も手軽なため、常備しておくのにはとてもおすすめです。

このほか、ひじきの煮付けやドレッシング漬け、えのきだけのさっと煮(下記にレシピ有)、鶏のパプリカ煮(下記にレシピ有)、鶏ハム、漬物、ジャムなどを常備している会員が多くいました。きんぴら、ひじきなどは量がたくさんできるので、小分けして冷凍し、そのままお弁当に使う会員も多くいました。

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<レシピのご紹介>
蒸し大豆
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(作りやすい分量)
大豆 2カップ

(作り方)
@大豆はたっぷりの水で一晩もどす。
Aもどした大豆を蒸し器(ざるでも可)に入れ、豆がつかない程度の水を入れ火にかける。沸騰したら中火にして20〜30分蒸す。(空焚きしないように水の量に注意する。)
B好みの硬さに蒸しあがったら出来上がり。

※そのままつまんだり、ドレッシング漬けやスープ、サラダ、ひじきの煮物などに。チャック付きのストックバックに入れ冷凍保存するのがおすすめです。

えのきだけのさっと煮
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(作りやすい分量)
えのきだけ 1パック(大)
しょうゆ  大さじ2
みりん   大さじ2
酒     大さじ2

(作り方)
@えのきだけは根元を切り3等分にする。根元に近い部分は手で丁寧にほぐす。
A鍋にえのきだけ、調味料を入れて3分ほど煮る。

※ごはんや豆腐に乗せたり、煮魚に添えたり応用自在なレシピです。


鶏のパプリカ煮
(作りやすい分量) 
鶏手羽元   1,5kg
酢      1カップ
しょうゆ   1/2カップ
酒      40ml
にんにく   2かけ(すりおろし)
ベイリーフ  2枚
パプリカ粉末 小さじ2
チリパウダー 小さじ1/2
水        1カップ

(作り方)
@鍋に水以外の調味料と手羽元を入れて混ぜ、煮立つまでは強火、その後は中火で1時間煮る。途中で煮汁に浸かっているかどうかを確認し、浸かっていなかったら混ぜる。
A水1カップを足して弱火にし、30分から1時間煮る。途中で焦げないように気をつける。

※お鍋で煮るだけの簡単調理。冷めてもおいしいです。

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調味のもととなるもの
玉ねぎドレッシング(下記レシピを参照)、ドレッシングのもと(下記レシピを参照)、八方だし、めんつゆ、てりたれ…など、種類はさまざまです。

玉ねぎドレッシング
(作りやすい分量)
たまねぎ   1個 
酢      1/4カップ
サラダ油   1/2カップ(酢1:油2の割合)
塩      大さじ1/2
こしょう   少々

(作り方)
@たまねぎはスライス、もしくはみじん切りにする。
Aよく混ぜ合わせたドレッシングとあわせる

※茹でたがじゃ芋を潰して玉ねぎドレッシングと少量のマヨネーズを混ぜるだけで、ポテトサラダが美味しくできます。

ドレッシングのもと
(作りやすい分量)
酢      1カップ
砂糖     小さじ1/2
塩      小さじ2と1/2
こしょう   少々

(作り方)
@上記の材料を容器に入れ混ぜる
A使う時、ドレッシングのもと1に対し、油を1〜2の割合で加えて混ぜる
※ドレッシングのもとは冷蔵庫で長期保存可能。
※使うときに油と混ぜるので、油の酸化を防げます。油の種類を変えたり、玉ねぎやハーブを加えたりすることで変化をつけることができます。

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ちょっとしたことで、料理が楽に

ちょっとした作り置きや常備菜が冷蔵庫にあると、毎日の食事作りが楽になります。ぜひトライしてみてくださいね。

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▼▲▼毎日のお掃除、ときどきのお掃除D▼▲▼

「冷蔵庫 週に一度の 点検掃除」
梅雨の時期になりました。食品衛生についても気になる季節です。毎日使う冷蔵庫について考えましょう。

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    友の会の研究グループの「掃除かるた」

■気づいたときにさっと拭く
毎日、必ず開け閉めする冷蔵庫は、汚れもつきやすい上、無意識になりがちです。麦茶をこぼした、調味料をつけてしまったときは、その場でさっと拭きましょう。時間が経つと汚れが固まり、とても落としにくくなります。
また、冷蔵庫の中では物の定位置を決めると、片付きやすく、出し入れも楽になります。豆腐や納豆、みそ、ヨーグルトなどは定位置を決めると在庫管理がしやすくなります。漬物、佃煮といった和食セット、バター、ジャムといった洋食セットというようにそれぞれトレーを用意しておくと、出し入れが楽になり開閉時間を短縮できます。

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■ときどきのお掃除(丁寧掃除)
友の会では週に1度は、冷蔵庫の中を拭きましょうと呼びかけをしています。買い物に行く前の日には残った素材を使い切る心がけをするとよいでしょう。賞味期限が切れた調味料や材料などもこのときに処分しましょう。
月に一度、野菜庫の下に敷いてあるカレンダーを取り替える、という話を聞き、筆者もするようになりました。紙を敷いてあると汚れにくく、掃除が苦になりません。前の月のカレンダーは畳んで、冷蔵庫近くの棚に用意するようになりました。
意外に見過ごしがちなのが、冷蔵庫のまわりです。チラシなどが貼られてスペースがないといった家も。定期的に見直しましょう。
家族皆が手にするドアの取っ手周辺も、忘れずに拭いておくと、さっぱりきれいになります。毎日掃除とときどきのお掃除をうまく組み合わせて、いつもきれいをキープしておきたいものですね。

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▼▲▼羽仁もと子の言葉▼▲▼

「学園三十五回入学式にー
一つの力というものは、いつでもほかの力をかりているのです。あの人はおとなしくてよい人だと思うと、おとなしい人に弱いことはよくある。おとなしい人と力を合わせるには、今度は自分がその人の弱さをおぎなうほど強くなくてはいけないのです。」−「競争か協力か」−羽仁もと子著作集『自由・協力・愛』

次回の更新予定は6月26日(土)です。どうぞお楽しみに!

(文責:この記事は、2014年4月から2020年3月まで東京第一友の会が情報提供をしていた、NHKニュースandスポーツ(有料ニュースサイト)に掲載されたものの一部です)
posted by 東京第一友の会 at 00:00| 家事ごよみ