2021年04月24日

「家事ごよみ」〜2021年4月2回目〜

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(会員 N.O)


▼▲▼主婦の知恵袋A▼▲▼

夜ゆっくり休むために


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こんな人たちいませんか〜?
「今日こそ早く寝ようと思うのに気づけば深夜。寝不足が続きます」

新生活が始まりました。春は生活リズムを整えましょう。前回の朝の過ごし方に続いて、今回は夜の時間について考えてみます。

こうしてみたら、すっきりしました!
「区切りを意識してみましょう」

現代社会では24時間活動しているところもあるようですが、基本的には夜は休養、休息をとりたいもの。
仕事に追われ、時間に追われる毎日ですが、しっかり休む時間を確保するように心がけましょう。

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就寝時間を決めて、やることを選びましょう
日中忙しくしているので、夜はゆっくり、気ままに過ごしたい気分になりますが、それでは生活がまわっていきません。帰宅してから布団に入るまでの時間を、一度じっくり考えてみましょう。

■起床時間から睡眠時間を逆算して、就寝時間を決める
10時半には寝る、その日のうちにベッドに入る、など、自分の目標をまず決めます。

■生活パターンを体に覚えさせる
食後30分で片付け、ニュースを見ながら洗濯物を畳む、というように自分なりの生活パターンを決めてみます。
すべてをその日の気分に任せると、ひとつひとつの動作、作業がおっくうになり、何もする気がおきなくなります。考えなくても時間がきたら体が動くといったように、生活のパターンをつけてしまうのがおすすめです。

■余暇の時間に区切りをつける
見る連続ドラマは選んでおく、ニュース番組は1つと決める、ネットサーフィン、SNSは1時間までなど、時間を決めておきましょう。

■お楽しみは日替わりで
お風呂に長くつかる日、パックやマッサージをする日、お気に入りのドラマを見る日、読書をする日、子どもと絵本をたくさん読む日など、曜日によって決めておくのもよいかもしれません。1日に全てをすることは出来ないけれど、一つずつやっていけば、一週間でたくさんのことができます。反対に料理や家事は極力しない、ぼーっとする日を作るのも、リフレッシュには効果的です。

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■家族との生活時間を考える
幼い子どもがいる場合は、子どもと一緒に寝てしまうというのもひとつの手です。寝かしつけをしているうちに、自分も寝てしまうことが多かったので、夜の家事は全て早朝にまわしていたという人は、友の会にも結構いました。反対に子どもが大きくなり帰宅時間が遅い場合は、子どもや家族を待たずに先に眠るという人も。家族皆の生活時間に合わせると、主婦にはどうしても多くの負担がかかります。自分の体力保持のためにも、睡眠時間を確保しましょう。

■家にも休息の時間を
筆者が友の会に入会したころ、朝が来ればすぐに開けるのだから、リビングの厚手のカーテンは開けたままにしておいてもよいのでは?と先輩主婦に聞いたことがあります。その時、「人間に休息が必要なように、家にも休み時間が必要よ」という答えが返ってきて、妙に納得した記憶があります。こうこうと明かりやテレビがつきっぱなしでは、家も休むことができません。雨戸やカーテンを閉め、明かりを消して家にも休息を与えましょう。

■寝る前の家を整える
羽仁もと子著作集の中に「寝る前の家」『家事家計篇』という文章がありますが、その日の後始末をすること、翌朝の準備をすることが、誰でもどこでも早速実行できる、家事整理の根本と教えています。以下に友の会の主婦たちが挙げた心がけをご紹介します。

・台所の片づけをする
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・ 食卓に何も置かない
・ 玄関をととのえる
・ 朝食の下準備をしておく
・ やかんに水を1杯くむ
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・ 火の元の確認
・ 家計簿記帳 
・ 持ち物、洋服をととのえる
・ ゴミ出しの準備をする
・ ものを定位置に戻す
・ 翌日の予定を確認する

すべてを完璧にこなすのは難しいけれど、すぐにできるものもたくさんあります。自分にあったものを、今夜から試してみてくださいね。

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▼▲▼毎日のお掃除、ときどきのお掃除A▼▲▼

「トイレ掃除を毎日の日課に」



どうしてもおっくうに感じてしまうトイレ掃除。続けるコツは、とにかく毎日することのようです。

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■毎日掃除
使うたびに掃除する、という人も中にはいますが、まずは1日1回ブラシでこすることを毎日の日課にしましょう。筆者はお風呂に入る前に、毎日することを心がけました。トイレ用洗剤(ナチュラルクリーニングであればクエン酸水スプレー)をふきかけ、便器の内側をこすります。トイレットペーパーで周りを拭けばこれで終了。時間にして1分とかからない、簡単掃除です。

もう一つのポイントは、トイレタンクの水が流れる受け皿です。手を洗うたびに、受け皿を指でなでてこすっておきます。そうすると、ほこりがたまり水あかがこびりつくことが防げます。
この二つを続けるだけでも、人を家に招き入れることが苦痛でなくなります。忙しくて、丁寧掃除がなかなかできないときでも、これだけできていれば、明るい気持ちをキープできますね。

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■ときどき掃除(丁寧掃除)
週に1回〜2回、半乾きの雑巾(使い捨てのお掃除シートでも)などで棚の上、トイレの壁、床、便器などを拭きます。取り替えるのを忘れがちな手拭きタオルも、定期的に交換しましょう。先に挙げた毎日掃除に加え、こちらの掃除もやり終えると、心がすっきり軽くなります。毎日掃除と、ときどき掃除の二つをうまく組み合わせることで、もうトイレ掃除に悩むことはなくなります。

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▼▲▼羽仁もと子の言葉▼▲▼

簡単なことは早く出来ます。しかし仕事が面倒に重大になって来れば、その著しい成長を見るまでには、多くの工夫と骨折りと時日がかかります。(中略)ふりかかって来た当面の仕事を、ただ事務的に習慣的に取り扱っているだけでは、私たちの舞台は空虚になってしまいます。舞台を空(から)にしないで、走馬灯にしないで、事に当たって湧いて来る各自の思いをとりあげとりあげ、幼児のようなかぎりなく張り合いのある日々(にちにち)を送りましょう。
−「おさなごの如く」−羽仁もと子著作集『思想しつつ生活しつつ(上)』

次回の更新予定は5月8日(土)です。どうぞお楽しみに!

(文責:この記事は、2014年4月から2020年3月まで東京第一友の会が情報提供をしていた、NHKニュースandスポーツ(有料ニュースサイト)に掲載されたものの一部です)
posted by 東京第一友の会 at 00:00| 家事ごよみ