
(会員 N.O)
▼▲▼家事ごよみ23▼▲▼
ポイント! 生活をシンプルに

(以下は2018年3月に掲載された記事です。)
冷たく長い冬も終わり、春の訪れを感じられるようになりました。この3月で、東日本大震災から7年の月日が経ちました。震災の記憶を心にとどめ、被災地に寄り添うために、自分たちにできることはないか考えてみましょう。
現代は生活が快適になる一方、資源の無駄遣い、電力の消費が問題になっています。私たちが「当たり前」と思っている便利さを今一度見直してみませんか?
24時間、頑張りすぎていませんか?
最近では24時間営業のスーパーやコンビニエンスストア、レストランも深夜は閉店するところが多くなりました。営業時間を削ったのに売り上げが伸びた、という報告もあります。活動時間を日中に集中させることで、節約できるエネルギーは多くあります。適度な休息、睡眠があってこそ、持っている力は出せるものです。自分自身にも休む時間を与えてあげましょう。
詰め込みすぎていませんか?
ぎっしり詰まった冷蔵庫、洋服であふれるクローゼット。家の中の物が多すぎると感じることはありませんか?物が多いと在庫管理が難しくなります。少し足りないと思うくらいのほうが、知恵もさかんに働き、豊かさを感じられるようになります。あれもこれもと欲しくなったら、一度立ち止まってみる習慣を作りましょう。
生活にめりはりをつけていますか?
おいしいからといっても、毎日ごちそうが続くと人は飽きてくるものです。生活の中にハレとケのめりはりを作りましょう。ごちそうと粗食、思い切り活動的に過ごす日とおとなしく過ごす日、人のために使う時間と自分のために使う時間など、バランスを考えてめりはりをつけてみると、毎日が新鮮に感じられるようになります。
無駄にしているものはありませんか?
この冬は野菜の高騰に悩む日々が続きましたが、良いこともありました。日頃、安定した価格で食材が購入できることのありがたさを知りました。農家や商店の大変さも知りました。価格が安く購入できる時より、食材を無駄なく使うようになり、今までは無駄にしていた大根の葉、ネギの青い部分、ニンジンなどの皮も大切に余すことなく使うようになりました。安いからと無駄に、ぞんざいに使っているものがないか、家の中を見回してみましょう。それらも高価な(ありがたい)ものと想定してみると、使い方が変わってきます。当たり前にあるものに感謝の気持ちが生まれてきますね。
無駄を省いた時間やお金で
無駄な消費と時間が浮くと、自分が健やかで豊かになるだけでなく、人に分け与えることも可能になります。募金やボランティアだけでなく、新聞などで被災地のことを知ったり、考えたりするといった小さなことでも、心を寄せることにつながりますね。自然災害を心の中で風化させず、支援の気持ちと災害に対する備えを忘れないようにしたいものですね
〜今回のキーワード〜
生活を簡素にすることで
得られる豊かさがあります
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▼▲▼家族と一緒に家のこと23▼▲▼
節電について考えましょう
電気がないと生活できない現代ですが、電力の莫大な消費は地球環境にも多大な負担をかけます。今一度、家族と一緒に節電について、できることがないか考えてみましょう。家族でやれば成果も大きく、楽しく工夫して取り組むことができます。

(震災後、契約アンペアを30Aに変更しました)
母: 「気がつくと、部屋が暖まりすぎている。」
→エアコンの設定温度を見直してみる。
「食事時になって、冷凍ご飯をレンジにかけている。」
→あらかじめ常温で解凍しておく。
父: 「パソコンをつけっぱなしにしている。」
→長時間席を離れる時はスイッチを切る。
子ども:「机の電気スタンドがつけっぱなし。」
→勉強の始まりと終わりを明確にする
「テレビをつけたままゲームをしている。」
→どちらをやるのかはっきりする。
家族で:「防犯の面からも点けておきたい電球がある。」
→長く使う場所はLED電球を。
「部屋ごとに冷暖房が必要。」
→なるべく一緒に生活する。
「夜遅くまで活動している」
→早寝早起きを心がける。
「掃除のたびに掃除機を使用している」
→ほうき、雑巾など昔ながらの道具を使ってまめにする

(テレビなどの主電源も切ることができます)
我が家でも工夫できることがたくさんあることが分かりました。子どもの成長とともに生活パターンも変化して、使用電力も増加します。それぞれの家の家族構成、住宅事情によって異なるので一概に比べられませんが、我が家の消費傾向を知っておくと良い目安になります。
友の会では毎月の電気、ガス、水道の使用量の調べ物があるので、前年比と比べて使いすぎているとすぐに分かり、生活を見直すことができます。こうした調べがなくても、毎月の検針伝票には前年比との結果が記されていますので、それを毎回チェックするだけでも節電意識は高まります。必要なところに、必要な電力を。未来に渡って使い続けられるよう、自分たちのできる節電から始めていきたいですね。
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▼▲▼あるものでもう一品! お助けレシピ23▼▲▼
わかめ料理2品
全国友の会では震災支援をきっかけに、宮城県石巻市十三浜のわかめのや昆布の購入を通じて、まちとの交友を深めています。東北に限らず、自然災害で被災した土地の物産を消費することは、その土地を支援することにつながります。積極的に食べて応援をしましょう。十三浜のわかめは年に2回、友の会の会員が取り寄せ、会員皆で分けています。海藻類は体に必要なミネラルが豊富に含まれているので、積極的に日々の食卓に取り入れたいものです。今回は、たくさんわかめが食べられるレシピを2種類ご紹介します。
わかめの炒めもの

(材料)
わかめ(生)30g
ごま油 小さじ1
しょうゆ 小さじ2
ごま 大さじ1
削り節 1パック(3g)
(作り方)
@ わかめは水で5分ほど戻して洗い、水気をしぼり食べ易い大きさに切る。
A フライパンにごま油を熱しわかめを入れて手早く炒める。
B しょうゆを回し入れ、ごま、削り節を入れ火を止める。
※箸休めや、お弁当に作り置いてあると便利です。
わかめと油揚げの卵とじ

(材料)
わかめ(生) 20g
油揚げ 1枚
卵 1個
だし 100cc
しょうゆ 大さじ1
みりん 大さじ1
酒 大さじ1

(作り方)
@ わかめは水で5分ほど戻して洗い、水気をしぼり食べ易い大きさに切る。
A 油揚げは熱湯をまわしかけ油抜きをし、1センチほどの短冊切りにする。
B なべにだし、しょうゆ、みりん、酒を加え火にかける。
C 油揚げを加え3分ほど煮、わかめを加える。
D 卵をまわし入れ、半熟になったら火をとめ、余熱で火を通す。

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▼▲▼羽仁もと子のことば▼▲▼
「春風がそよそよと、世界に吹いて来ました。
早く明るい地面に出たい出たいと思っている草の芽には、なんとなくそれがわかります。」
−「求むるものには与えられる」−羽仁もと子著作集『子供読本』婦人之友社刊より
次回の更新予定は3月27日(土)です。どうぞお楽しみに!
(文責:この記事は、2014年4月から2020年3月まで東京第一友の会が情報提供をしていた、NHKニュースandスポーツ(有料ニュースサイト)に掲載されたものの一部です)