
(会員 N.O)
▼▲▼家事ごよみ21▼▲▼
ポイント! 家庭事務の整理をしましょう

2月は寒さも厳しく、家にこもることが多くなります。手仕事のほかに、家の事務コーナーなどの整理もしやすい時期です。今回はお財布のレシートから、領収書、請求書など、家計にまつわる書類の整理を考えてみたいと思います。
手元にやってくる書類は以下のようなものがあります。
・レシート、領収書
・クレジットカードの明細書
・ガス、電気などの使用量のお知らせ
・請求書
・税金の納付書
・保険などの契約内容のお知らせ、控除証明書など
日々、本当にたくさんの紙類が手元にやってきます。どのように整理するか、とても難しいように思えますが、この書類の整理方法が確立できれば、お金の管理は見えてきます。まずは一か所にまとめましょう。それを種類ごとに分類して、日付順に並べます。それだけでもずいぶんとすっきりしたように感じることでしょう。続いて、それぞれ必要な処理を確認します。
・レシート、領収書
家計簿やノートに記帳したら処分しましょう。申告用に残す領収書などは専用のホルダーへ。
・クレジットカードの明細書
カードを利用した時点または、引き落としのあった時に記帳しましょう。時間が経つと記憶が薄れるので、使用した時に内容をメモしておくのがおすすめです。半年分、一年分など期間を決めて保存し、その後処分しましょう。
・ガス、電気などの使用量のお知らせ
家計簿に記入し、年間の使用量が一目で分かるようにしておきましょう。意識が向いて、使いすぎが防げるようになります。こちらも決めた保存期間を過ぎたら処分しましょう。
・請求書
漏れがないように、早めに支払いを済ませましょう。
・税金の納付書、控除証明書など
確定申告などに必要な書類はファイルなどにまとめて保存しておきましょう。
これらのものを家計簿、電卓、筆記用具、通帳と一緒にまとめておくと、家計管理がとてもスムーズにできるようになります。あちらこちらに伝票や道具が散らばっていると、とてもおっくうになりますが、一つのところにまとめてあると、やる気が出やすくなります。作業を開始するのも中断するのもスムーズにできるようになります。
お財布の中身を整理し、たまった伝票を整理するだけでも、自分の生活を振り返ることができて、もやもやとしたお金の不安が減ります。いつの間にかお金がなくなっている、何となく家の中が片付かない、という方はまずはお財布まわりを整理してみるとよいでしょう。
〜今回のキーワード〜
家計簿ボックスを用意しましょう
♪・♪・♪・♪・♪・♪・♪・♪・♪・♪・♪・♪・♪・♪・♪・♪・♪・♪・♪・♪・♪・♪・♪・♪
▼▲▼家族と一緒に家のこと21▼▲▼
学校関連のプリントを整理してみましょう
子どもがいると、毎日保育園や学校からたくさんのプリントを持ち帰ります。決まったルールがないと、すぐにプリントは山のようになり、必要な情報が埋もれてしまいます。書類の要不要は子どもだけ、親だけでは判断がつかないことも多いものです。一度、子どもと一緒に整理の仕方を考えてみましょう。
ポイント1 提出する場所と時間を決めましょう
帰宅後、プリントは台所のテーブルに出す、というようにルールを決めましょう。夜遅くなってから、あるいは朝登校前に集金袋を出されても困ります。必ず夕方までに、というように時間も指定しておきましょう。
ポイント2 一時置き場を作りましょう
親が仕事や家事で忙しく、その場で目を通せないことも多いでしょう。箱やトレーを用意して、一時置き場を作りましょう。

ポイント3 なるべく早く処理しましょう
内容を確認して、記入をする、提出するなど処理をしましょう。予定に関しては手帳やカレンダーに書き加えましょう。すぐにできるのがベストですが、無理な場合は翌日までに処理をしましょう。溜めないことがポイントです。
ポイント4 その後の置き場所のルールを決めましょう
筆者の場合は、必要なものはバインダーに挟むようにしました。数日以内に必要なプリントは必ずここにある、と決めることであちこち書類を探すことがなくなりました。

必要ではないけれど、あとから見直す可能性が出てくるものは、箱に放り込んでいきます。新しいものは手前から入れていくので、後から必要になった時でもすぐに探すことができます。学期が終わった時点で、さっと見直して処分するようにします。

ポイント5 システムをキープしましょう
一旦作ったルールは守るように心がけましょう。日に一度は箱を見直し空にする、不要になったプリントは抜いて処分する、という日々のメンテナンスが大切です。筆者はこのシステムに辿り着いてから、提出忘れや予定を忘れることがなくなりました。子どもの数が増えるほど、大きくなるほど書類の枚数も増えていきます。早いうちに書類整理の習慣をつけるとよいでしょう。
ポイント6 子ども自身ができる整理法を考えましょう
授業で使ったプリント、テスト(間違いを確認する)、お絵描きなど遊びのもの、塾や習い事のプリントなど、それぞれの専用ファイルを用意しましょう。ラベルを貼って、見やすく入れやすくしてあげると、子ども自身で管理できるようになります。
この時期に一度見直しておくと、春休みの整理が格段に楽になります。すっきり片付いた机は子どものやる気を引き出します。整理整頓の気持ち良さを親子で味わってみてはいかがでしょう。

♪・♪・♪・♪・♪・♪・♪・♪・♪・♪・♪・♪・♪・♪・♪・♪・♪・♪・♪・♪・♪・♪・♪・♪
▼▲▼あるものでもう一品! お助けレシピ21▼▲▼
レバニラもやし炒め
野菜の高値が続いていますが、今回は安価で価格の安定しているもやしを多く、ニラを少なめに使います。レバーの苦手な人でも食べやすく、鉄分補給にはもってこいのメニューです。フライパンひとつで出来る、スピードメニューです。

(材料)
レバー(鶏でも豚でも) 200g
もやし 2袋
にら 1/2把
しょうゆ 大さじ2
砂糖 大さじ1
ごま油 小さじ2
片栗粉 大さじ1
塩・こしょう 適宜
(作り方)
@ レバーは流水で洗い、一口大に切る。血の塊がある場合は取り除く。
A 水気をふいたレバーにしょうゆ小さじ1(分量外)をもみこみ、ビニールに入れ片栗粉をまぶす。
B フライパンにごま油小さじ1を熱し、レバーを焼き付ける。火が通ったら一度取り出す。

C フライパンにごま油小さじ1を加え、もやし、ニラを炒め、軽く塩・こしょうをふる。
D レバーをもどし、砂糖、しょうゆを加える。

※もやしから水分が出るので、最初は味を少し濃いめにしておきます。
♪・♪・♪・♪・♪・♪・♪・♪・♪・♪・♪・♪・♪・♪・♪・♪・♪・♪・♪・♪・♪・♪・♪・♪
▼▲▼羽仁もと子のことば▼▲▼
どんなよい事でも形式化してしまっては、人の心を縛るばかりである。思うことを簡単にし努力をなくした生活は、すべてのことを形式化するはじめである。真実に人の心を揺り動かして、その本心に立ち返らせるところのものは、ただ愛である。
−「あたたかい心」−羽仁もと子著作集『友への手紙』婦人之友社刊より
次回の更新は2月27日(土)です。どうぞお楽しみに!
(文責:この記事は、2014年4月から2020年3月まで東京第一友の会が情報提供をしていた、NHKニュースandスポーツ(有料ニュースサイト)に掲載されたものの一部です)