
(会員 N.O)
▼▲▼家事ごよみ20▼▲▼
ポイント! 眠っている物を活用しましょう
昨年末に大掃除をしたところ、家の中に使われていない物が本当にたくさんあることに気がつきました。寒くて外出がおっくうになる季節です。家の中で、なんとなくそこにおいてある物の活用方法を考えてみませんか?
日本には古くから物を最大限に活かすための工夫がありました。家であれば、ひとつの部屋が居間、食堂、勉強部屋、寝室になり、来客が多い場合、ふすまをはずせば、結婚式、お葬式にとすべての用途に使えました。
家の中に置いてあるだけの物をまずは探してみましょう。どこかにその物を活かせる場所がきっとあります。例えば、風呂敷が一枚あれば、かばんに、包みに、ハンカチ、三角巾、スカーフ、防寒着と様々な用途に使えることができます。その工夫が生活の快適さを生み、さらなるアイデアを生んでくれます。
我が家の中の眠っている物を探してみました。
・大判のストール

気に入って購入した大判のストールですが、なかなか身につける機会がありません。そこで、家の中で使うことにしました。ソファーのひじ掛けにかけておいたところ、ちょっとの外出や家の中で羽織る機会が増えました。また、ひざかけや昼寝用の毛布として、家族も使用する頻度が増えました。

ソファーのひじ掛けに置いています
・食器

もう一つは、吊り戸棚の高い位置にしまい込んだ食器。手の届きやすいところに移したところ、使用しやすくなりました。おでんを食べるのにちょうどよく重宝しています
物は使われることで活かされます。まずは、お気に入りだけれど使う機会がなかったものから、工夫してみることをおすすめします。どうしても使い道が思い浮かばないものは、「考え中」の箱を作って入れておくとよいでしょう。ふとした時にアイデアが降ってきます。そして今後も使い道が全くなさそうなものは、それを必要としてくれる人を探してみましょう。物も活かされ、相手もよろこんでくれる上に、部屋も片付いていいことばかりです。
〜今回のキーワード〜
物を活かすことが、
自分を活かすことにつながります。
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▼▲▼家族と一緒に家のこと20▼▲▼
寒さに負けない体を作ろう
立春が近づき日差しも明るくなってきましたが、まだまだ寒い日が続きます。風邪、胃腸炎、インフルエンザなど、冬はたくさんの病気が流行します。病気に抵抗する免疫力は生まれてから15年ほどかかるといわれているので、どうしても子どもは病気にかかりがち。保育園や学校などの集団生活の中では、特に注意が必要です。
病気にかかっていなくても、学級閉鎖などで登校できない場合もあり、子どもを預けながら働いているお母さんにとって、冬は本当に大変な時期ですね。ですが、子どもは年々強くなっていきます。我が家の子どもも年を重ねるごとに、確実に病気をする回数は減っていきました。病気をしながら体は抵抗力をつけて強くなっていくものです。日々、生活の中で注意することを書き出して見ます。
体調管理で心がけるポイント
・睡眠と規則正しい生活リズム
一般的に小学生の理想の睡眠時間は9〜11時間と言われています。世界的にみて、日本人は大人も子どもも睡眠時間がとても短いという発表があります。ゲームやスマホなど、時間の感覚を薄れさせるものを多用しているのも影響しているようです。早寝早起きを心がけましょう。遅い時間に脳を興奮させないように、夕食後の過ごし方を工夫するのもよいでしょう。就寝時間が近づいたら部屋を暗くする、読み聞かせをするといった方法も効果的です。
・栄養
特に冬は体にかかる負担が多くなります。最近は野菜価格の高騰もあって、体に必要な栄養素をしっかりとれていない可能性もあります。バランス良く食べることを心がけましょう。特にこの時期は体を温めるもの、ビタミンやミネラルを補給するもの、食物繊維を多く含んでいるものを積極的に摂りましょう。もやしやキノコなど価格が安定している野菜や乾物、冷凍野菜を使って食費をおさえるのも一つの方法ですが、外食や出来合いのお惣菜を減らすことで、価格が高い野菜も購入できます。肉魚のグラム単価を少し安いものに変更することでも、食費のやりくりは可能です。白菜、大根、ほうれん草、小松菜、にんじん、ごぼうなど、積極的に摂り続けましょう。献立の例として、家族で囲める鍋料理、野菜が多く摂れるポトフ、豚汁、モツ煮などがおすすめです。

野菜を積極的に摂取しましょう

鍋料理などおすすめです
・ストレスをさける
ストレスがたまると病気にかかりやすくなります。うまく息抜きをしましょう。運動不足は心にも影響を与えます。散歩に出たり、体を休める時間をもつことが大切です。テレビやDVDで大笑いするだけでも、気分転換になります。
・乾燥に注意する
室温は18〜22度、湿度は45〜60パーセントを保つよう工夫しましょう。加湿器を使ったり、洗濯物を部屋の中に置くだけでも乾燥を防げます。ただしカビの原因にもなりますので、適度に換気をして結露は拭くように心がけましょう。
・人混みを避ける
人が多い場所へ行くことはなるべく避け、外出時はマスクを着用し、帰宅後には手洗いうがいを徹底しましょう。

・体を濡れたままにしない
体が濡れたり、汗をかいたら、すぐに拭いたり着替えましょう。雨や雪で濡れた靴下はいつでも変えられるように、我が家は子どものランドセルに替えの靴下を入れています。寒いからと厚着をしすぎると、汗をかいて体が冷える原因に。重ね着で脱ぎ着できるようにしておくとよいでしょう。
まだまだ寒い日が続きます。子どもも大人も体調を整えて、元気に冬を乗り切りたいものですね。
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▼▲▼あるものでもう一品! お助けレシピ20▼▲▼
ホワイトソース
寒い冬はマカロニやシチューがおいしい季節です。我が家では寒くなると家族からマカロニグラタンが食べたいとリクエストがあがります。一見、グラタンは手がかかりそうと敬遠しがちですが、ホワイトソースを作っておけば簡単においしくできます。マカロニや野菜のグラタンはもちろん、ドリア、クリームシチュー、クリームスパゲッティ、ラザニアなど応用範囲が広い優れものです。また、冷凍保存も可能です。

(材料)(作りやすい分量)
バター 60g
小麦粉 60g
牛乳 1L
チキンブイヨン 1〜2個
塩、こしょう 適宜
※この分量でマカロニグラタンが約8食分作れます

(作り方)
@ 鍋にバターを入れ弱火で温める。
A 小麦粉を加え、木べらでさらさらになるまで炒める。
B 牛乳を一気に加え、木べらなどでゆっくりと混ぜ続ける。
C チキンブイヨンを加え、塩、こしょうで味を調え、とろみがついたところで火を止める。
ホワイトソースを使ったアレンジレシピをいくつかご紹介します。
・チキンマカロニグラタン

(作り方)
@ フライパンに油を熱し、スライスした玉ねぎ、一口大に切った鶏肉、しめじを入れ炒め、塩、こしょうで味を調える。
A ゆでたマカロニとホワイトソースを加え、耐熱容器に移す。溶けるチーズ、パン粉を少量のせ、オーブントースターで焦げ目がつくまで焼く。
※マカロニを茹でたジャガイモ、ほうれん草、かぼちゃなどにすると野菜グラタンにもなります。
・クリームシチュー
(作り方)
@ 鍋に油をしき、たまねぎ、にんじん、肉を炒める。
A 水、チキンブイヨン、じゃがいもを加え具材がやわらかくなるまで火を通す。
B ホワイトソースと牛乳を加え、塩、こしょうで味を調える。
※具材を細かく切り、肉の代わりにあさりを入れるとクラムチャウダーになります。
・ほうれん草のクリームパスタ

(作り方)
@ フライパンにオリーブオイル、にんにくを入れ中火で香りを出す。
A たまねぎ、ベーコンを加え炒める。
B ゆでたほうれん草、パスタ、ホワイトソースを加え、塩、こしょうで味を調える。
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▼▲▼羽仁もと子のことば▼▲▼
「人のからだの中には、非常に大きな力がかくれています。その力を出さずにいると、だんだん弱くなってしまいますが、出せば出すほど強くなるものです。」
−「力はでるもの出せるもの」−羽仁もと子著作集『子供読本』婦人之友社刊より
次回の更新は2月13日(土)です。どうぞお楽しみに!
(文責:この記事は、2014年4月から2020年3月まで東京第一友の会が情報提供をしていた、NHKニュースandスポーツ(有料ニュースサイト)に掲載されたものの一部です)