
(会員 N.O)
▼▲▼家事ごよみ15▼▲▼
ポイント! 大切なことは分けること
(2017年10月に「NHKニュースandスポーツ」に相模友の会会員(現在は横浜友の会会員)の井田典子さんのインタビュー記事が掲載されました。現在記事はお読みいただくことができませんが、以下の文章は井田さんの記事をヒントに試みた筆者の2017年の記録です。)
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相模友の会会員(現在は横浜友の会会員)の井田典子さんのインタビュー記事「自由への道」はお読みになりましたか?これをもとに、筆者が実際にトライして感じたことを報告する企画、今回は2回目です。
インタビュー記事の2回目で、井田さんは分けることがとても大切と話しています。今回はお金のことを例にとって考えてみたいと思います。

(家計簿・当座帳2021年版)
お金をわける!?
家計簿をつけている人は日頃からなじみ深いと思いますが、小さな家庭の家計から国家予算まで、お金はすべて分類、費目分けされています。お財布の中にあった10,000円がいつの間にかなくなっている、ということはよくありますが、実はこの10,000円もすべて費目に振り分けられます。筆者のある日の家計簿を例にご紹介してみたいと思います。
茶道教室 2,000円
友人とケーキセット 840円
子どもの上履き2足 3,240円
食材 2,958円
衣替え用防虫剤 541円
歯ブラシ4本 421円
費目分けをして、詳細をみてみると
茶道教室 → 教養費
ケーキセット → 交際費
上履き → 教育費
食材 → 食費
防虫剤 → 衣服費
歯ブラシ → 保健衛生費
それぞれの家庭や使う家計簿によって、費目の分け方に差はありますが、こうして使ったお金を分けていくと、数字が生きたものになって情報を与えてくれます。ただ10,000円使ったということだけでは、それが必要な出費か、浪費に消えてしまったかは判断ができないからです。整理することで、お金の流れを理解し、家計全体を把握できるようになります。結果として、お金をコントロールして使うことができるようになります。

(家族皆でお金の使い方を考えてみましょう)
今回はお金を例にしてみましたが、井田さんはお金だけでなく、ものや時間、悩みごともすべて分けてみることで、整理できるようになるといいます。なんとなくもやもやすること、すっきりしないものなど、見えるところから分けてみませんか? 片付け上手、家事上手に一歩近づけるかもしれませんね。
〜今回のキーワード〜
小さなことでも分類を意識してみましょう
※毎年この時期、全国にある友の会で、家事家計講習会が開かれています。講習会が終わった地域でも、秋から冬にかけて家計簿記帳の講習会が数多く開催されています。詳しくは全国友の会ホームページをご覧ください。
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▼▲▼家族と一緒に家のこと15▼▲▼
衣替えを完了させましょう
住んでいる地域にもよりますが、関東に住む筆者は、秋は10月10日頃をめどに衣替えを完了させようと心がけています。ですが、今年は天候が不順だったため、暑い日が続いたかと思うと急に冬の寒さがやってきて、しっかり衣服の入れ替えができずにいました。さすがに11月にはいると季節は冬に向かいます。家の中に残っている夏物衣料や寝具などをきちんと片付けて、寒い冬に備えましょう。
Step1 だす
一度にすべてを片付けるのは大変です。今日は寝具、今日は子どもの洋服、と分けて作業をするとよいでしょう。
入れ替える洋服の引き出しを出して並べると作業が楽です。掃除機で引き出しの中をきれいにします。乾燥した日であれば、引き出しの中をぬれ雑巾で拭いた後に、から拭きをして乾かします。

Step2 わける
Tシャツ、ズボンなど種類ごとに分けます。しまう夏物と出す冬物に分けましょう。

Step3 へらす
くたびれたシャツ、サイズアウトした洋服などを取り分けましょう。古布として活用したり、お下がりにしたり、セールやリサイクルなどに出すなど、もののいのちを生かす工夫をしましょう

Step4 しまう
冬物衣料は見やすく、出しやすいようにしましょう。来春までしまっておく洋服はなるべくしわにならないようにしまいましょう。

衣替えも「だ・わ・へ・し」で完了します。着ない衣料を片付けると、おのずと必要な洋服が引き出しやクローゼットに並びます。取りかかるまでがおっくうな衣替え、一度しっかり完了させると、心軽やかに年末を迎えることができますよ。
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▼▲▼あるものでもう一品! お助けレシピ13▼▲▼
炊き込みごはん
新米のおいしい季節となりました。大人も子どもも大好きな炊き込みごはん。基本のレシピをご紹介します。具をあらかじめ煮ておくと、忙しい日にも便利です。

(材料)
米 3カップ
鶏肉(小さくそぎ切り) 150g
油揚げ(湯通しして細切り) 1枚
にんじん(短めの千切り) 50g
ごぼう(千切りにしてあく抜き)1/2本
干ししいたけ(戻して千切り) 3〜4枚
水 (以下を加えて合計720ccに)
酒 大さじ1
具の煮汁
しょうゆ 大さじ2
塩 小さじ1/2
※ 分量は米の2割増し
(下味)
しょうゆ 大さじ2
砂糖 大さじ1
しいたけの戻し汁 大さじ3

(作り方)
@ 鶏肉、油揚げ、野菜を調味料で下煮しておく。
A 米を洗い、水加減をして塩を入れ、具を加えて炊く。炊き上がったら蒸らしてまぜる。

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▼▲▼羽仁もと子のことば▼▲▼
この美しい青葉の世界が、静かに絶え間なく遷(うつり)り変わってもみじ葉の世界になる。紅葉の美がおとろえて、明澄透徹の冬の美が次の嫩葉(わかば)親を生み出(いだ)す。そうしてそれは去年(こぞ)の青葉と同一ではない。樹や草が成長するばかりでなく、めまぐるしく変わりゆく世事人事ばかりではく、天も地もありとあらゆる万物も、生あるものにとどまることがないからである。生か死か進歩か退歩か、天地(あめつち)の父の心は愛であるきわまりなき進歩である。
−「新しき歌をうたえ」−羽仁もと子著作集『教育三十年』)婦人之友社刊より
次回、11月2回目もどうぞお楽しみに!
(次回11月21日(土)頃を予定しています)
(文責:この記事は、2014年4月から2020年3月まで東京第一友の会が情報提供をしていた、NHKニュースandスポーツ(有料ニュースサイト)に掲載されたものの一部です)