
(会員 N.O)
▼▲▼家事ごよみ14▼▲▼
ポイント! 自由への道も一歩から
(2017年10月に「NHKニュースandスポーツ」に相模友の会会員(現在は横浜友の会会員)の井田典子さんのインタビュー記事が掲載されました。現在記事はお読みいただくことができませんが、以下の文章は井田さんの記事をヒントに試みた筆者の片付け記録です。)
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相模友の会会員(現在は横浜友の会会員)の井田典子さんのインタビュー記事「自由への道」(インタビュー記事)はお読みになりましたか? これをもとに、筆者が実際に家庭でトライしてみたことを今回から3回にわたり、ご報告してみたいと思います。
井田さんはある日、「ふと引き出しを一段片づけてみた」と語っています。
どんな片づけもきっかけはほんの小さな一歩から始まります。
筆者も台所に立っている時、一番よく開く引き出しを片付けてみました。
これが我が家の引き出しです。

過去に友の会の先輩に励まされ、整理をしたことがあります。その時にいらないものを処分して、ずいぶんすっきりした実感を得た記憶があります。
以下の通り、ステップごとに整理を行います。
Step1 だす
引き出しの中のものを全て取り出します

Step2 わける
用途や大きさ、素材などで種類分けをします。
Step3 へらす
使っていないもの、ここになくていいものを取り分けます。

Step4 しまう
引き出し全体を一度きれいに拭き、乾かし、使い勝手がいいようにしまいます。

こうした整理を行っても、使っているうちに余分なものが増え、仕切り方が曖昧になり、乱雑な状態になってしまいました。それでも整理をすることで、奥の方に埋もれて忘れられていたもの、同じものが重複してあったもの、古くなりくたびれていたものなどを再認識することができました。ありのままを写真で撮ることがポイントのようです。
Beforeが散らかっていればいるほど、Afterの達成感がアップします。片づけ後は、引き出しの中に使うものだけしか入っていないので、料理中も取り出しやすく、開く度にすっきりうれしい気分で、料理が楽しくなりました。
この一段の片付けが、家全体に広がれば、どこをとってもすっきりとした家になりそうです。片づいた家への第一歩を踏み出した実感があります。でも焦りは禁物。できるところから、楽しみながらやってみて、ものと自分の心境の変化を感じてみましょう。
〜今回のキーワード〜
小さな片づけから始めてみよう
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▼▲▼家族と一緒に家のこと14▼▲▼
どうして私は忙しい?
井田さんもかつて、高校生の娘さんから「ママ、話しかけないでオーラ満載だから言うの止めとく」と言われたことがあるといいます。女性は仕事、育児、家事など、いろいろなことを抱えていつも大忙しになりがちです。女性の40代、50代は体の変化も大きく、しんどさを感じることも多いでしょう。なんだか常に大変で、いつも追われている感じがする。疲れや焦りを常に感じている人も多いでしょう。今回はこの忙しさについて、一歩踏み込んで考えてみたいと思います。
ここでも家の片づけ同様、基本は「1だす、2わける、3へらす、4しまう」のステップで考えてみたいと思います。
Step1 だす
忙しいと思っていることを箇条書きに書いてみる。
筆者の毎日の生活を振り返って、どんなことに忙しさを感じているかピックアップしてみる。
仕事(友の会活動含む)、食事作り、掃除、洗濯(特に干す、たたむ、アイロン)
買い物、子どもの学校行事やPTA活動、子どもの勉強、家族の娯楽
(人によっては子どもの保育園や習い事の送迎、親の介護、通院の付き添いなどもあるでしょう)
Step2 わける
上記の内容を種分けしてみる。
・終わらない家事
・仕事
・育児、子ども関連
・家族の世話(介護含む)
・娯楽、趣味
・交際
Step3 減らす
忙しさを軽くする手段はあるか検討する。
・簡素化
例えば食事作りはパターン化する。家事を簡単にできるシステムを工夫する。
・減らす、省く
買い物の回数を減らす、服の枚数を制限する。ニュースを観るのは朝晩1回のみと決める、など
・やめる
寝る前のネットサーフィンはやめる。子どもの気乗りしない習い事はやめる、など
Step4 しまう
予定に組み込んでみる。
日曜の午前中は買い出しと常備菜作りと決める、トイレ掃除は毎日お風呂に入る前にする、といったように、いつするかを明確に決めてみます。実際にやってみて無理があったら、時間を延長したり、他の時間に移動させてみたりして、時間と行動をセットするように意識してみます。
こうして振り返ってみると、忙しいと思うことは大体3つのキーワードのどれかに当てはまるようです。
・決まらない
・終わらない
・つまらない
このどれかに当てはまると、精神的負担が増え、忙しさはアップしてしまいます。
決まらないことは変更の可能性があっても、一度予定を立ててみましょう。常に頭の中に気になっていることがなくなると、それだけ気分は軽くなります。終わらないことは終わりの時間や分量を決めて、区切りを意識してみることが有効です。つまらないことは楽しむ要素がないか探してみましょう。こうすることで日々の忙しさは、充実した毎日と捉えることができるようになりそうです。
忙しい日常も健康な体があってこそです。まずは食事、休息、睡眠の時間を確保して、元気な体を手にしましょう。毎日忙しくて、何もかもがいや!となりそうな時には、「だ・わ・へ・し」で生活を見直してみてはいかがでしょうか?
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▼▲▼あるものでもう一品! お助けレシピ12▼▲▼
鶏肉のはちみつ煮
友の会の会員にも人気です。しっかりと味がつき、冷めてもおいしいのでお弁当にもぴったり。作り置いておくと、忙しい朝にとても助かる一品です。

(材料)
鶏肉 2枚(約500g)
しょうゆ 1/2カップ
はちみつ 1/2カップ
酒 大さじ2
(作り方)
@ 鶏肉は皮にフォークなどで数か所穴をあけておく。
A 鍋に調味料を煮立て、鶏肉を入れあくをとりながら煮る。
B 蓋をして火からおろし、鍋帽子をかぶせて30分おく。
※ 鍋帽子がない場合は、大きめのバスタオルや新聞紙でつつみ保温調理をする。
白髪ネギを肉と共に漬け汁に漬けておいてもよいです。残った煮汁を好みの濃さに薄め、大根やじゃがいもなどを煮てもおいしいです。

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▼▲▼羽仁もと子のことば▼▲▼
「親が子供のためによい家庭をつくってやるのでなく、親も子も一緒になって、よい家庭生活がそこに出来てゆけば、それが自ずと子供にとってよい教育になるのです。」
−「教育か生活か」−羽仁もと子著作集『家庭教育篇』(下)婦人之友社刊より
次回の更新予定は11月7日(土)です。どうぞお楽しみに!
(文責:この記事は、2014年4月から2020年3月まで東京第一友の会が情報提供をしていた、NHKニュースandスポーツ(有料ニュースサイト)に掲載されたものの一部です)