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▼▲▼家事ごよみH▼▲▼
ポイント! 家の中のスッキリをキープしましょう
夏休みが続いていますが、「家の中がずっと混乱した状態でお手上げ!」というおうちはありませんか?
教育者で日本初のジャーナリストであった羽仁もと子は、家の中を片付けるためにガラクタを整理しましょう、物の置き場所を決めましょうと呼びかけています。今回はその著作集の内容にそって、家の中を片付けてみたいと思います。
ステップ1 不要なものを整理しましょう
“ 私どもは本気になって、めいめいの家の中を整理して、ガラクタなしの家にしましょう。”
(P128「置き場所の決まった家」『家事家計篇』羽仁もと子著 婦人之友社刊より)
まずは部屋の中を見回して、いらなくなったもの、当面必要のないものをピックアップしましょう。不用品は人に譲ったり、処分したりします。いますぐに必要のないものは、別室に置き場所を作って整理しておきましょう。
(例)
・不要なプリント、ダイレクトメール
手の届きやすい場所にトレーや箱を一つ用意すると、家族皆が入れることができて便利です。

・流しの周りのペッドボトル、トレーなど
乾かしているうちに、長い間置きっぱなしになってしまいます。定期的にリサイクルに出しましょう。
・空き箱など
いつか子どもが工作で使うかもと思っていると、たまりにたまってしまいます。箱にまとめて、容量を超えたら処分しましょう。
ステップ2 置き場所をきめましょう。
“われわれの家からガラクタをすっかり淘汰してしまっても、置き場所をきめることのできない家は、やはり散らかってしまいます。”(P129)
家中の全ての物の置き場所を決めることが理想ですが、まずは身近なものからチェックしてみましょう。
・新聞
マガジンラックなど所定の位置を決め、その日の分だけを置きましょう。

・飲みかけの薬
小さなかごにまとめて、毎日飲んでいない薬は別の場所に置きましょう。

・メガネ
行方不明になりがちです。定位置を作りましょう。
・ボールペン、はさみ
ペン立てなどに入れましょう。引き出しでもよいです。
ステップ3 後片付けをしましょう
“片付かない家の中には、またいま一つの原因があります。それはちょっとしたことをしたあとを片付けないからです。”(P131)
出したものは、もとの場所にしまいましょう。
食事が済んだら、食器を運び、机の上をきれいに拭き、洗い物も終わらせましょう。
羽織ものを脱いだら、適当に放り投げず、畳んで定位置に置きましょう。
本当にささいなことのようですが、こうした小さなことの積み重ねで、家の中のスッキリがキープされます。後片付けを意識する、その場を振り返る習慣を、家族皆で身につけられるとよいですね。
〜今回のキーワード〜
ガラクタを整理して、
置き場所を決め、
後片付けを意識しましょう。
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▼▲▼家族と一緒に家のことH▼▲▼
夏休みは家族皆で料理にチャレンジ!
夏休み。お仕事のあるお母さんは、子どものお昼にお弁当を作ったり、食事を作り置いたりしていることでしょう。せっかくの長いお休みです。子どもにも料理の機会を与えてみるのはいかがですか。
まずは、火を使わずにできるものから。スープやサラダ、果物を冷蔵庫に用意しておいてあげると、栄養バランスも整えられます。もちろん、お母さんがそばで見ていて、子どもだけで作る日があってもよいでしょう。お父さんも自分で食事の用意ができるようになれば、なおさらよいですね。
サンドイッチ
食パンを使います。ハム、卵、レタス、チーズ、きゅうり、トマトなどを冷蔵庫に入れておきましょう。バターとマヨネーズがあれば、簡単に作ることができます。

ホットドック
ホットドック用のパンやバターロールも便利に使えます。レンジで温めたウインナーで手軽に調理できます。ツナや卵、焼きそばなども具にできます。
おにぎり
ごはんと塩、のり、ラップがあれば自分で作ることができます。しゃけ、たらこ、昆布、梅などの具を自分で選んで握れば、楽しさも増し、興味も湧くでしょう。みそ汁や漬物を用意しておけば、満足度もアップします。
ピザ
市販の生地とトマトソースがあれば、子どもだけでも作れます。ソースを塗り、切っておいた具(ベーコン、ハム、ツナ、ピーマン、玉ねぎ、トマト、バジルなど)をのせ、シュレッドチーズをかけて焼けば自分好みのピザが焼けます。時間があれば、ピザ生地もトマトソースも簡単に手作りできます。

友の会の親子料理教室の様子。
小学生がピザを作りました。
乾麺
火が使える場合は、つけ汁を用意してあげるだけでよいでしょう。少し硬めにゆでておき、食べる前に流水でさっと流して食べられるものも最近は出回っています。こうした半調理できるものをうまく使うのも一つの手ですね。
いつもは当たり前に出てくる食事も、自分でやってみると発見することが多いものです。お弁当屋さんやコンビニのお惣菜に頼る日もあるでしょうが、毎日のことです。子どものころから食事の大切さやバランスよく食べることを学んでもらいたいものです。
年齢が上の子どもやお父さんの場合は、火を使うことも可能でしょう。日頃から台所の一角に「セルフごはん」のコーナーを作るのも一つの手です。インスタントラーメン、レトルトカレー、乾麺などの用意をしておくとお母さんが不在になっても、自分で食事の用意ができます。冷蔵庫に作り置きの野菜のおかずが1品でもあると、栄養の偏りが防げます。

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▼▲▼みんなで一緒にスペシャルレシピ▼▲▼
手作りピザ

子どもと一緒に生地から作ってみませんか? ピザソースをあらかじめ作っておけば、とても手軽に手作りできます。お友達と一緒に、誕生日などのイベントの時に作っても楽しめますね。
(材料)
・ピザ生地 小さいもの4枚分
強力粉 300g
水 200ml
砂糖 18g
イースト 10g
塩 6g
オリーブ油 18ml
・ピザソース 作りやすい分量
トマト缶 1缶
ニンニク 1片
玉ねぎ 40g
オリーブ油 大さじ1
塩 小さじ1
こしょう・香辛料(バジル、オレガノなど)
(作り方)
・ピザ生地を作る
@ ボールに小麦粉、砂糖、イースト、塩を入れ、水を少しずつ入れながら混ぜる。
A まとまってきたらオリーブ油を入れてひとまとまりにし、よくこねる。
B ラップをして40分ほどおく(2倍くらいに膨らむ)

・ピザソースを作る
C ニンニクと玉ねぎをみじん切りにし、オリーブ油で炒める。
D トマト缶を入れ、なめらかになるように炒める。
E 塩・こしょう・お好みの香辛料を入れ、味を整える。
・ピザの具
チーズ、玉ねぎ、ピーマン、トマト、コーン、ハム、ベーコン、バジルなどお好みで。

・仕上げ
Fピザ生地を2〜4つに分け、麺棒で丸くなるようのばす。
Gピザソースと具をのせ、250度のオーブンで7〜8分焼く。
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▼▲▼羽仁もと子のことば▼▲▼
「よき、ほどよき楽しみは、人々の心をやわらげ、且つ働くための元気をつくるものでございます。私たちの家には楽しみがなければなりません。(中略)すべての家人をして、自分の家と自分の現在の生活は楽しいものだと思わせるようにしたいと思います。」
−「家庭と娯楽」−羽仁もと子著作集 第9巻『家事家計篇』婦人之友社刊より
次回、8月2回目もどうぞお楽しみに!
(次回は8月29日(土)頃を予定しています)
(文責:この記事は、2014年4月から2020年3月まで東京第一友の会が情報提供をしていた、NHKニュースandスポーツ(有料ニュースサイト)に掲載されたものの一部です)