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気を付けよう!熱中症

暑さにまだ体が慣れていないこの時期は、熱中症にかかるリスクが高くなります。梅雨が明けると一気に気温が上がるため、今のうちから熱中症対策のポイントをおさえておきましょう。
規則正しい生活を
熱中症は、誰にでもかかる危険性があります。高齢者や幼児・小児は特に注意が必要です。昨年、筆者の家庭では、中学生の子どもが部活中に熱中症で気分が悪くなりました。体育館の中の暑さとハードな運動がきっかけでしたが、前夜遅くまで起きていたことも、原因の一つだと思われます。夏休みが始まったばかりで気が緩んでいたのだと親子で反省。夜更かしはやはり体に負担をかけるのだと、生活リズムの大切さを学ぶきっかけとなりました。睡眠不足のほかにも、疲労・風邪・二日酔いなどの体調不良も要注意です。成人の方も油断せず、まずは日頃から規則正しい生活を心がけ、暑さに負けない体をつくりましょう。
十分な水分と塩分補給
暑い日は、知らず知らずに汗をかいています。夏場は常に冷たい飲み物を携帯することをお勧めします。汗をかいた時に限らず、こまめに水分を補給しましょう。そして、きちんとバランスのよい食事、特に朝ごはんをしっかり食べることが大切です。普段朝ごはんを食べないという人でも、一杯の味噌汁を飲むだけで、汗で失われる塩分を補え、熱中症予防になります。梅干しを食べたり、塩飴や塩分を含むタブレットなどを携帯しておくのもよいでしょう。

服装の工夫

暑い日の服装には、汗を吸収しやすく、乾きやすい素材が適しています。熱がこもりにくい、襟や袖口などが広めに開いているものを選ぶとよいでしょう。パンツも肌に密着するものよりも、ワイドパンツのほうが風の通りが良くなります。素肌を出すほうが涼しいと思いがちですが、洋服と肌の間に風を通すと、体温の上昇を防ぐことができます。また、下着は汗の蒸発を助けるため、着用するのがおすすめです。外出時には、直射日光を防ぐために、日傘をさし、帽子をかぶると良いでしょう。最近では、男性用の日傘も店頭で見かけるようになりましたね。意識して日陰を選んで歩くことも予防につながります。
暑さに徐々に慣れる工夫
熱中症予防には、うまく汗をかくことがとても大切です。気温が急に上がると熱中症患者が増えるのは、発汗による体温調整がまだうまくできないことが原因です。日頃から軽く汗ばむ程度の運動や入浴を取り入れ、汗をかける体にしていきましょう。
室内も危険
室内や夜間でも熱中症になるリスクはあります。省エネのため、冷房が苦手などの理由でエアコンを使わないという人もいますが、暑い日には上手にエアコンを活用しましょう。高齢者は若い人に比べて暑さを感じにくいと言われています。室内に温度計を置き、室温が上がりすぎていないか確認することも大切です。締め切った室内では熱中症になるリスクが上がります。エアコンをつけていない場合も扇風機などを利用して、風通しをよくしておきましょう。

応急処置
もし自分や周りの人に熱中症の症状が疑われたら、まずは体を冷やすことが重要です。涼しいところで休ませ、きつい服装は緩めましょう。氷枕や保冷剤があれば首の両側や足の付け根を冷やすと効果的です。冷たいペットボトルでも代用できます。うちわや扇子などを使って風を送ることも大切です。意識がない、もしくは意識がはっきりしていない場合は、ためらわずに救急車を呼びましょう。
詳しい応急措置のポイントはコチラ
【熱中症の応急処置(NHKそなえる防災)】
https://www.nhk.or.jp/sonae/douga/necchusho0004.html
筆者の子どもの場合は、一時休んだら元気になったのですが、夜中に嘔吐し始めました。よくなったとしても油断せず、その後の経過まで注意してください。
まわりの人にも目配りを
衣服の脱ぎ着が自分でできない小さな子どもや、暑さを感じにくい高齢者などは、まわりの人が特に注意する必要があります。若者や大人でも顔が赤い、異常な汗のかき方をしている、呼びかけに反応しないなどの場合は、熱中症の疑いがあるかもしれません。自分のことだけでなく、周囲の人の様子を気にかけ、互いに声をかけあい熱中症を防ぎましょう。
きょう・あすの熱中症危険度はこちら
https://www3.nhk.or.jp/news/heatstroke/tokyo.html
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モリモリ食べられる美味しいサラダ
以前、小学校の学習ボランティアとして、家庭科授業の調理実習に参加したのですが、筆者自身がとても勉強になりました。
茹でただけの野菜はとても美味しく、子どもたちも残さず食べていました。習ったその日に家でも作り、その後も我が家のお気に入りメニューとなりました。調理実習で学んだ茹で野菜のサラダをご紹介します。

カラフル茹で野菜とフレンチドレッシング
野菜の材料 (6人分)
キャベツ 1/2個
ブロッコリー 1個
人参 1/2本
作り方
水1リットルに対して10g(小さじ2)程度の塩を入れます。卵を入れておけば、ゆで卵もできて一石二鳥です。
1 野菜を洗う。
2 人参は縦半分に切り、3〜5ミリ程度の半月切りにする。
3 キャベツ、ブロッコリーを切る。ブロッコリーの茎の部分は固い周りの部分をとって乱切りに。
4 鍋に水を入れたら、人参を入れ(洗った卵も)火にかける。沸騰したら弱火で2分。
(卵は、沸騰して8〜9分で取り出し冷やす。)
5 人参を取り出す。
6 キャベツをさっと湯通ししてざるに上げる。
7 ブロッコリーを2分程度茹で、ざるに上げる。
8 冷めたキャベツを食べやすい大きさに切る。
9 皿に野菜を盛り、ドレッシングをかける。



フレンチドレッシング
材料
塩 小さじ1
酢 大さじ2
油 大さじ4
コショウ 少々
(作りやすい分量です。)
材料をよく混ぜ合わせて出来上がり。(瓶に入れてよく振ると簡単にできます)

シンプルなドレッシングなので、子どもには少し酸っぱいかなと心配しましたが、大変美味で野菜をモリモリ食べていました。
旬の野菜と組み合わせて
トマト、きゅうり、レタスなどの生野菜を加えるとボリュームアップ。トウモロコシやインゲン、大根、じゃがいもなど、お好みの野菜でアレンジできます。旬の野菜を使うと季節も感じられて栄養価もアップ。多めに野菜を茹でて冷蔵庫に保存しておけば、すぐにサラダができるので便利です。

植物性・動物性たんぱく質をプラス
水煮大豆やゆで卵、チーズ、ツナ、サラダチキン、茹でたささみ、炒めたベーコンなどを加えると食べ応えのある一品になります。冷蔵庫にあるものや缶詰めなどをうまく活用しましょう。
ドレッシングの応用
サラダオイルのほかにも、ごま油、オリーブオイルなど油の種類を変えてみると風味が変わって、飽きずに楽しめます。我が家のお気に入りはフレンチドレッシングにマスタードを加えるもの。コショウを多めにしたり、ハーブを加えたり、刻み玉ねぎ、すりおろしにんにく、ゴマなどバリエーションはさまざまです。市販のドレッシングも美味しいですが、家で作れば経済的で自由自在にできます。基本のドレッシングを一つ覚えておくと応用ができ、料理の幅が広がります。
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▼▲▼羽仁もと子の言葉▼▲▼
あやまって知恵の木の実を食う人にならないために、何よりも大切なのは着実な人になることです。着実な人になるのには、着実な生活、着実な仕事を、どういう時でも毎日毎日することです。
−「われわれは果たして自由人たり得るか」羽仁もと子著作集『友への手紙』より
次回は8月13日(土)更新予定です。お楽しみに。
(文責:この記事は、2014年4月から2020年3月まで東京第一友の会が情報提供をしていた、NHKニュースandスポーツ(有料ニュースサイト)に掲載されたものの一部です)