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▼▲▼くらし快適ノートB〜Simple Life〜▼▲▼「食品ロス」を減らしましょう
雨の季節です。気温や湿度が上がり、使いかけの乾物や食品は放っておくとダニやカビが発生しやすくなります。「封を切ったものは早めに消費を」と心がけ、梅雨をまたがずに整理して使い切りましょう。在庫管理が徹底されると、無駄買いがなくなるので、食品を廃棄することもなくなり、「食品ロス」(※)の削減につながります。一年に一度、この時期に食品の在庫整理をするとよいでしょう。
※食べ残しや賞味期限切れなどが原因で捨てられてしまう食べ物のこと。
食品の置き場所を確認食品は台所とパントリーに保管している、という人は管理しやすいと思いますが、いただき物の乾麺、ストック用に大量買いした食品、防災用に備蓄した水や缶詰など、物入れや納戸など家のあちこちに置いている人も多いようです。置き場所が複数あると、何がどれだけあるのか、把握が難しくなります。まずは家の中のどこに何があるか、確認してみましょう。
一か所に集めてみる冷蔵庫にあるもの以外の食品を一か所に集めてみましょう。安いからとまとめ買いしたもの、すっかり存在を忘れていたものなどいろいろと出てきます。
分類してみる次に、集めた食品を分けてみましょう。食品の分類は、家計簿の費目にあるように「主食」「副食」「調味料」に分けるとうまく分類できます。分けたものを見渡してみると頭の中が整理され、何をどのくらい備蓄しておけばよいのか、イメージしやすくなります。
・主食:米、餅、乾麺(パスタ、うどん、そばなど)小麦粉など
・副食:缶詰、海苔など(主におかずになるもの)
・調味料:塩、醤油、油、マヨネーズ、だし類、だし昆布、ジュース、スープなど
使い切る、処分する古くて食べられないものは処分しましょう。缶詰などは裏に消費期限をマジックで大きく書いておくと、ふだんから期限が把握しやすくなり、無駄にすることがなくなります。早めに使い切りたいものは袋などにまとめ、台所のそばに置いておくと、消費しやすくなります。
また、防災用の水のストックも、ダンボールに大きく消費期限を書いておくと、古いものから使うことができ、消費と補充がスムーズに行えるようになります。
収納にも工夫をまずは置き場所を拭いて乾かし、きれいに掃除をしておきましょう。食べもののカスなどが残ると、そこに害虫がついてしまうことも。収納する時は「見やすく、取り出しやすく」を意識し、使いやすい空間を作ります。ストック品はリストにして、置き場所に貼っておくと、同じものを買わずに済みます。「食品ロス」を減らすために、家で消費できないものは、使ってくれる人にゆずったり、食品を引き取り、必要なところへ届けるフードバンク団体があるので、そうした取り組みを活用してもよいでしょう。
防災用品も点検を近年では回転備蓄が推奨されていますが、備蓄用に特別なものを用意するのではなく、普段から食べ慣れているものを多めにストックすると管理しやすく無駄がありません。9月の防災の日を待たずに、非常食についてはこの時期に点検するとよいでしょう。
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▼▲▼実践! くらし快適術B▼▲▼使いかけの乾物を活用乾物は栄養価も大変優れているため、積極的に摂り入れたいものです。保存がきいてとても便利な乾物ですが、開封したまま忘れてしまうこともよくあります。我が家では毎年この時期に、在庫チェックを行います。今回、早く使い切りたかった乾物を利用して、いくつか副菜を作ってみました。
ひじき1 我が家の定番「ひじきのドレッシング漬け」生野菜のドレッシングとしてだけでなく、冷奴やかまぼこなどに添えて出すと、それだけで気の利いたおつまみになります。冷蔵庫でひと月ほど保存できるので、作っておくととても便利です。

(材料)
ひじき(乾燥)20g
酢 大さじ1
醤油 大さじ1
砂糖 大さじ1/2
サラダ油 大さじ3
(作り方)
1.ひじきは水でもどしてさっと茹で、水気をきって食べやすい大きさに切る。
2.よく混ぜ合わせた調味料と合わせる
ひじき2 山盛り食べられる「ひじきのイタリアントマト炒め」ニンニクとトマトの風味が絶妙で、一度にたくさん食べられます。子どもにも大人にも喜ばれるメニューです。

(材料)
ひじき(乾燥)30g
トマト缶 1缶
玉ねぎ 小1個
ベーコン 100g
にんにく 1片
オリーブ油 大さじ1
醤油 大さじ1
砂糖 大さじ1
塩 小さじ1/2
(作り方)
1.ひじきは水でもどして食べやすい大きさに切る。
2.ベーコンは細切り、玉ねぎは薄くスライス、にんにくはみじん切りにする。
3.トマト缶はホールの場合はつぶしておき、カットされているものはそのまま。
4.フライパンにオリーブオイルを熱し、にんにくを加えて香りを出す。
5.玉ねぎ、ベーコンを加え、火が通ったらひじきを加えいためる。
6.トマト缶を加え、砂糖、塩、醤油を加え5分ほど弱火で水分を飛ばす。
(好みで鷹の爪を加えても)
切り干し大根 サラダ・漬物感覚「はりはり漬け」煮物にするとたくさんできて、どうしても飽きてしまう切り干し大根。
戻して調味液に漬けるだけで簡単にできます。半端に余ってしまったものを消費するにはぴったりです。
(材料)
切り干し大根 50g
いりゴマ(白) 大さじ1
酢 1/3カップ
醤油 大さじ1と1/2
砂糖 大さじ1と1/2
(作り方)
1. 切り干し大根は水につけて戻し、軽くしぼってから食べやすい長さに切る。
2. 熱湯にくぐらせ、かたくしぼる。
3. 調味料をあわせて切り干し大根を混ぜ合わせ、乾いたまな板の上で軽く切ったいりゴマをふる。(すりゴマでも可)
(30分〜一晩おくと味が馴染む)
しいたけ 応用自在「しいたけのつや煮」煮物の中でも人気のしいたけ。使い道が多く重宝します。お弁当にそのまま入れたり、うどんやそばにのせたり、刻んでひじきの煮物や五目寿司の具に混ぜられます。冷凍保存もできるので便利です。
(材料)
干し椎茸 8枚
醤油 大さじ2
砂糖 大さじ2
みりん 大さじ1
(作り方)
1.しいたけを水でもどす。
2.鍋にしいたけ、調味料としいたけがかぶる位のもどし汁(足りなければ水を加える)を加え、汁気がなくなるまでことこと煮る。

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▼▲▼羽仁もと子の言葉▼▲▼道ばたの柳の枝に、一匹の小さな蛙が飛びつこうとしては、しくじり、しくじり、幾度となく、幾十度となく、やめずにしているうちに、いつのまにか飛び方が上手になって、とうとうピョンと飛び上って、きれいな青い葉の上に、うれしそうにしているのを見ました。
−「下手も上手のうち」−羽仁もと子著作集『子供読本』より
次回は7月9日更新予定です。どうぞお楽しみに。
(文責:この記事は、2014年4月から2020年3月まで東京第一友の会が情報提供をしていた、NHKニュースandスポーツ(有料ニュースサイト)に掲載されたものの一部です)
posted by 東京第一友の会 at 00:00|
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