
(会員 N.O)
▼▲▼くらし快適ノート@〜Simple Life〜▼▲▼時間を大切に使う工夫
どんな人にも与えられている時間は24時間。時間の使い方はそのまま命の使い方と言っても過言ではありません。時間を大切にというと、どうしても時短や作業の効率化ばかりに目が向いてしまいますが、大切なことを見極め、時間の流れにうまく自分の生活リズムを合わせることで、心身ともに健やかで気持ちのよいくらしが可能になります。まずは以下の4つのポイントから確認してみましょう。
生活の基本時刻を決める毎日を健やかに過ごすために、まずは起床と就寝、そして食事の時間を決めましょう。仕事のある日は定まりやすいですが、休みの日も基本時刻から大きくずれないのが理想です。基本時刻より遅れているときはやることを省いたり、余裕のあるときはゆっくりすごしたりと、基本の時間を意識することで微調整ができ、時間の使い方にメリハリがつけやすくなります。友の会では「朝仕事の終了時刻を決めましょう」と伝えています。いつまでも家事をダラダラと続けることを防ぐためです。現代ではさまざまなライフスタイル、ワークスタイルがあるので、時間を決めるよりは、毎朝15分でも家事の時間を確保する、と決めるとよいでしょう。やるべき家事をリストにして少しずつでもこなしていくと、家のことがスムーズに片付くようになり、くらしがぐんと快適になります。
心づもりと準備が大切前日の夜には翌日の予定と持ち物を確認しましょう。大人も子どもにもよい習慣となります。食事については変更の可能性があるとしても、主菜だけでも決めておくとよいでしょう。決まらないままだと、頭の中は常に「どうしよう」と考え続けることになってしまいます。友の会のベテラン主婦は1週間分の献立を決める人もいますが、まずは3日間の夕食の主菜だけでも決めると生活が変わると言われています。あれこれ迷う時間がいらないと、それだけで準備も進めやすくなり、作業に集中でき効率があがります。片付けをしながら翌日の食事も考えられるようになり、先手仕事も可能になります。
朝、週はじめ、月はじめに大仕事を1日のうちで一番頭がクリアな時間は朝といわれています。大切な、難しい仕事は朝一番にとりかかるとよいでしょう。次第に疲れて作業効率が落ちてきたら、あまり集中力を必要としない仕事をしましょう。そうしているうちに疲れた頭は働きを取り戻します。時間の経過とともに、仕事の負担を軽くしていくのが、頭にも体にもよいとされています。1日のうちでは朝、一週間のうちでは週のはじめに、月であれば月のはじめに大仕事をするようにしていくと、体にかかる負担も少なく、生活にメリハリもうまれ、仕事にも前向きに取り組むことが可能になります。
終わりと区切りを意識する仕事も遊びも終わりの時間を決めてダラダラとしないように意識しましょう。友の会では作業や話し合いが立て込んでも、時間がきたら一旦中断して、休息や食事をしっかりとるようにしています。終わりの時間を明確にすることで集中力も増して作業効率がアップします。同時にやりっぱなしには注意しましょう。次の作業が始めやすいかたちで終わらせておくと、その後の流れがスムーズになります。
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▼▲▼実践! くらし快適術@▼▲▼常備菜の組み合わせ冷蔵庫に作り置きの品が1〜2品あれば、食事の準備がとても楽になります。具だくさんの汁物とご飯があれば、それだけで簡単な食事になりますし、毎日のお弁当作りも助かります。一方、常備菜は大量にできて味が単調なので飽きてしまう、という声もあります。常備菜は組み合わせを工夫して、ローテーションしていきましょう。栄養バランスが整えられ、食卓の豊かさも感じられるようになります。
味付けのバリエーション・塩・醤油・鰹節…青菜のおひたし、野菜いため、こんにゃくのおかか煮
・甘辛醤油…きんぴら、ひじきの煮物
・甘酢…野菜の甘酢漬け、ピクルス、酢蓮、
・マヨネーズ…ポテトサラダ、マカロニサラダ、コールスロー
・甘煮…かぼちゃ、さつまいも、煮豆
・ごま…ほうれん草の胡麻和え、野菜のごま酢あえ
・カレー味…もやしいため、じゃがいもソテー
組み合わせ上記の中から異なった味つけのものを選ぶようにすると、味に変化がうまれます。青菜やブロッコリーなど茹でただけの野菜やミニトマトを加えれば、さらに心強いですね。
野菜の甘酢漬けとひじきの煮物
きんぴらと青菜のおひたし
ポテトサラダとピクルス
かぼちゃの甘煮とコールスロー
大豆のドレッシング漬けとにんじんシリシリ
こんにゃくのおかか煮と白菜サラダ
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▼▲▼羽仁もと子の言葉▼▲▼「金のようなよい頭脳(あたま)で、澄んで流れる水のような気持ちで、きょうもあすも生き楽しみ、与えられた仕事をしたいものです。(中略)
錫(すず)の頭脳が鉛になったら、気を換えて、すぐに寝ることにしましょう。何も知らずに眠っているうちに、鉛の頭脳が金になります。(中略)
一年のうちにあんまり多くの仕事がのこるなら、一日のうちにも一と月のうちにもそうならば、それは必ずその人に多すぎる責任なのでしょう。どうしても出来ないはずの仕事を、本気で取り捨てることはまた、私たちの一つの『金の仕事』です」
−「『金の頭脳』『金の仕事』」−羽仁もと子著作集『思想しつつ生活しつつ』(下巻)より
「家事ごよみ」は、これから月1回の更新となります。
次回は5月14日更新予定です。どうぞお楽しみに。
(文責:この記事は、2014年4月から2020年3月まで東京第一友の会が情報提供をしていた、NHKニュースandスポーツ(有料ニュースサイト)に掲載されたものの一部です)
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