2022年03月26日

「家事ごよみ」〜2022年3月2回目〜

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(会員 N.O)

▼▲▼主婦の知恵袋㉑▼▲▼

新年度を晴れやかに迎えるために


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こんな人たちいませんか〜?
「年度が変わるこの時期は、毎日てんやわんや」


こうしてみたら、すっきりしました!
「心を落ち着けて、ひとつずつ対処しましょう」

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春は不安定な季節
暖かくなったと思えばまた寒くなったりと、季節は行ったり来たりしています。何かと忙しいこの時期、心や体のバランスを崩しやすくなっています。そのことをふまえて、元気に明るく過ごす方法を考えてみましょう。

年度末までの活動にしっかり区切りを
友の会では毎年3月に「感謝会」という一年の活動を振り返り、皆で食事をいただく恒例行事があります。それぞれの部署の働きを聞き合い、一年の活動の無事を感謝します。よくやったと思えることや、もう少し頑張れたかな、といった反省をそれぞれ胸に、新年度への抱負や心構えを持つ時間です。この感謝会があるおかげで、活動にも気持ちにも、明確な「区切り」が生まれることを実感しています。新たな一歩を踏み出す前に、心を落ち着けてゆっくりと振り返りの時間を持つようにしてみてはいかがでしょうか。

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新年度前に片付けを
職場でも学校でも、年度の変わり目は一番片付けがしやすい時期です。不要なものを処分することで物理的にも精神的にも、新しいものを受け入れる準備ができます。必要と思われるものは、ファイルなどにまとめ、保存しておきましょう。判断に迷うものは期限を決めて保留にします。そうすることで今後の仕事や勉強の効率がアップします。子どもが小さい場合は、一緒に見てあげましょう。年を追うごとに、少しずつ自分で片付けられるようになっていきます。

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新生活の準備
年度が変わり、生活のパターンが変わることがあります。今までの生活とどう変わるかタイムテーブルなどを作って確認してみるのもおすすめです。曜日によってハードになる日、ひと息つける日など、あらかじめ心づもりができると、気分も楽になります。新生活に必要な衣類、持ち物などは直前になって慌てないように、事前に準備しておきましょう。期待に胸膨らむ新生活ですが、大人も子どもも緊張や不安が多く、負担も大きいものです。家庭ではほっとできるように、家族皆で心がけるとよいですね。

人とのつながりを大切に
春は別れと出会いのシーズンです。転勤、異動で離れる人も多くいます。お世話になった人には心をこめて感謝の意を伝えましょう。意見が異なる人、ぶつかり合った人にもいろいろ学ばせてもらえたことを感謝しましょう。人は常につながりの中で生活しています。別れと出会いを大切にすることで、完璧でない自分も、正直な気持ちで人に向かい合うことができるようになります。

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睡眠をしっかりと
3月、4月は体力的にも精神的にもハードな日々を送る人が多くいます。無理を続けると生活が落ち着く頃に五月病になる危険も。まずは早寝早起きを心がけて、毎日の睡眠をしっかり確保しましょう。

旬のものを食べて体のバランスを整える
東洋医学では春は体も毒出し「デトックス」の季節と言われています。旬のもの、にがみのあるものは排毒を進めて体調を整えます。貝類、海藻、山菜、根菜類などを積極的に摂るとよいでしょう。旬のものをいただくことは栄養的にも望ましいうえ、五感からも季節を感じられて心も豊かになります。

レシピ:菜の花と小松菜の辛子和え
菜の花だけでは材料費がかさむので小松菜と合わせます。先人の主婦達から伝わるくらしの知恵です。

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材料(作りやすい分量)
小松菜   200g
菜の花   100g
粉からし  小さじ1
ぬるま湯  小さじ1
醤油大さじ 大さじ1と1/2
だし汁   大さじ1/2
(チューブのからしの場合は1cmくらい)

@ 小松菜と菜の花を、塩を入れた湯(湯1リットルに対し塩小さじ2)で茹で、3〜4cmの長さに切る。
A 粉からしはぬるま湯で溶いておく。
B 醤油とだし汁で割り醤油を作り、1/3量で小松菜と菜の花を和え軽くしぼっておく。
C 残りの割り醤油に溶きがらしを加え、食べる直前に和える。

レシピ:春野菜とあさりのパスタ
野菜売り場にいくと、緑鮮やかな春野菜がたくさん並んでいます。組み合わせを変えて変化を楽しみましょう。

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材料(4人分)
あさり  600g
春野菜  300g(キャベツ、菜の花、アスパラ、スナップえんどうなど)
にんにく 2片
オリーブオイル 大さじ2
白ワイン 100cc

@ あさりは砂をはかせ、殻をこすりあわせて洗う。
A 春野菜は食べやすい大きさに切り、塩を入れた熱湯でさっと茹でる。
B パスタを茹でる。
C フライパンにオリーブオイル、みじん切りにしたにんにくを入れ弱火で香りを出す。
D あさりを加え、強火でさっとまぜ、白ワイン100ccを加えてアルコール分をとばし、ふたをして蒸す。
E 貝の口が開いたら、パスタの茹で汁1/2カップと野菜を加え、塩、こしょうで味をととのえる。
F かために茹でたパスタと合わせる。 

初心を忘れずに
ランドセルを背負って小学校に入学した日、スーツに身を包んで入社式にのぞんだ日のことを思い出してみましょう。新たな出会いと新鮮な驚きは生活に張りを与えてくれます。いつまでも、フレッシュな気持ちで新年度をスタートしたいものですね。

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▼▲▼毎日のお掃除、ときどきのお掃除P▼▲▼

「バスルームはいつも清潔に」


■毎日のお掃除
筆者の家では、その日最後にお風呂に入った人が「浴槽・洗面器・床を簡単に掃除する」ことになっています。入浴後に洗剤を使って掃除をするのは大変ですが、浴室が温まっているので、スポンジなどでさっと洗い流すだけでも、汚れは落ちてきれいになります。また排水溝は毎日掃除を続けることできれいな状態が保て、配管の詰まり予防になります。髪の毛などのゴミは、手のひらサイズに切った使い捨て布で集めてとりのぞきましょう。ついでにドアの下にたまった水分も拭き取ると乾きやすくなり、レールの間に黒ずみがつきにくくなります。

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■ときどきのお掃除(丁寧掃除)

・床 
毎日掃除をしても、床の溝には汚れがつきます。たわしやブラシで溝をこすりましょう。力を入れすぎるとたわしの毛が曲がって溝に届かないので、溝の向きに沿って優しくこすります。重曹や重曹水(水200cc+重曹小さじ1)を振りかけてこすってもきれいになります。

・壁 
湿度の高い日は、浴室から出るときにスクイージーで壁の水滴をさっと落とすようにすると、乾きが早くなりカビの防止にもなります。シャンプーや浴用タオルの裏など、乾きにくいところに黒ずみがつくことがありますがスポンジなどで軽くこすると落ちます。定期的に雑巾などで壁全体を拭くと、さっぱりときれいになり、浴室全体が明るくなります。

・鏡 
日頃から毎回、乾いたタオルで拭いておくとよいのですが、どうしても水アカがついてしまいます。クエン酸水(水200cc+クエン酸小さじ1)をスプレーしておき、スポンジなどでこすります。スプレーし、ティッシュとラップでおおい、時間をおくとさらに効果的です。

・カビ 
酸素系の漂白剤をかけ、濡らしたティッシュをあて、その上からラップをかけて放置します。30分ほどおいて洗い流すときれいになります。

■換気扇 
ほこりがたまり、黒いカビがつきやすいところです。1か月に1度はフィルターを外して掃除をしましょう。換気の機能が向上します。

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▼▲▼羽仁もと子の言葉▼▲▼

「春風がそよそよと、世界に吹いて来ました。早く明るいじめんに出たい出たいとおもっている草の芽には、なんとなくそれがわかります。」
−「求むるものには与えらる」−羽仁もと子著作集『子供読本』より

次回は4月9日(土)更新予定です。どうぞお楽しみに!

(文責:この記事は、2014年4月から2020年3月まで東京第一友の会が情報提供をしていた、NHKニュースandスポーツ(有料ニュースサイト)に掲載されたものの一部です)

posted by 東京第一友の会 at 00:00| 家事ごよみ

2022年03月12日

「家事ごよみ」〜2022年3月1回目〜

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(会員 N.O)

▼▲▼主婦の知恵袋S▼▲▼

冬の外出着、おしゃれに長く着るために


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こんな人たちいませんか〜?
「ダウンジャケットの袖口の汚れが気になります」


こうしてみたら、すっきりしました!
「ちょっとした心がけで衣類も長持ち!」

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衣類に目をかける
筆者は友の会で「中間手入れ」という言葉を知りました。衣替えの前にシーズンの途中で手入れをすることをさします。洗濯機で洗えるシャツなどとは違い、コート、ジャケット、セーターなどは気軽に洗濯することができません。クリーニングに出すまで汚れに気がつかない、といったことのないように普段から衣類に目をかけ、少しずつでも手入れをすることで、常に洋服をよい状態に保つことができます。

拭き洗いがオススメ
ジャンパーやダウンジャケットなど表面がツルツルしたものは、気がついたときに普段から濡れタオルでさっと拭く習慣をつけるとよいでしょう。水だけでもすっきりきれいになります。ジャンパーなどのほか、混紡の学生服やレインコートなどにも有効です。汚れがたまったときは、ふき取りに洗剤を使うようにします。この手入れをするだけで、クリーニングに頻繁に出さなくても済みます。

実践!ダウンジャケットの汚れ落とし
@ ポケットのゴミを歯ブラシでとる。

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A 洗面器に水2リットルと中性洗剤小さじ1を入れ洗剤液をつくる。
B 衿→袖→身頃の順に洗剤液でしぼったタオルで下から上に15cm四方くらいの範囲で拭き、すぐに別の水でしぼったタオルで洗剤液を拭き取る。これを交互に繰り返し全体を拭く

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C 終わったら風通しのよい日陰で干す。
D 汚れのひどいところは、水1/2カップ、中性洗剤小さじ1を溶いた洗剤液で落とし、水でしぼったタオルでよく拭き取る。
E 全体を丸洗いしたい場合は、部分的にきれいにした後、洗濯機で3分洗い、脱水後たっぷりの水で1回すすぐ。干すときは形を整えてハンガーにかけて陰干し。半乾きのときに裾をもって2、3回振りさばいてダウンのかたよりを直しながら乾かす。

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厚手のものからしまう
冬物を着る季節は長いのですが、同じ気温でも秋と春では着るものも変わってきます。春先に着ない厚手のセーターやコートなどは少しずつしまう準備をすすめるとよいでしょう。一度に衣替えをしようとすると、たくさんの衣類に気持ちが萎えてしまいます。少しずつ冬物をしまい、春先の衣料を出す作業を繰り返すと、衣替えが楽になるだけでなく、季節にあったおしゃれを楽しむこともできます。

汚れをつけない工夫を
頻繁に洗濯できない洋服は、日頃から汚さないように意識しましょう。ダウンジャケットなどは、直に着ると首や袖口がこすれて変色しがちですが、襟周りにスカーフやマフラーを巻けば、暖かいだけでなく皮脂やお化粧が衣類につくのを防げます。着替えの際も丸首セーターやタートルのカットソーなどは、お店の試着室にあるようなカバーを顔にかけるだけで汚れがつくのを防げます。スラックス、パンツなどもスパッツや厚手のタイツをはくと、直に肌に触れないので汚れがつきにくくなります。

外出着をおしゃれに着続けるポイント
冬物に限ったことではありませんが、外出着をきれいに保つには日頃の心がけが必要です。その一つが「汚れを見落とさない」こと。できれば帰宅後に毎日ブラシをかけてその日の汚れを落とします。今の時期は花粉を落とすこともでき一石二鳥です。2つ目の心がけは「その日の汚れはその日のうちに」です。汚れに気づいたその日のうちに処置しましょう。お気に入りの洋服をきれいに保て、長く愛用することが可能になります。

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▼▲▼毎日のお掃除、ときどきのお掃除O▼▲▼

「結露・カビ対策」


■毎日のお掃除
冬場の結露は放っておくとカビの原因になります。忙しい朝でも、なるべく毎朝さっと拭く習慣をつけるとよいでしょう。窓全体にびっしりついた結露はスクイージーなどで落とすと楽ですが、最後は乾いたタオルで拭き取ることが大切です。拭きとり用のタオルをいろいろ変えてみたところ、毛足の長いフェイスタオルがよく水を吸ってくれることがわかりました。時間のあるときは窓を細く開けて30分ほど風を通しておくと、結露がすっきり乾きます。

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■ときどきのお掃除(丁寧掃除)
・換気を意識しましょう
家族がインフルエンザにかかり部屋を締めきっていたところ、北側の和室にカビが生えたことがありました。室内の空気は気づいた時にこまめに入れ替えるようにしましょう。家の中の2箇所(できれば対角線上)を開けると風の通り口ができ、スムーズに換気できます。壁に密着させたタンス、動かすことのないカーテンの裏側などもカビが生えやすいため、家具と壁の間はすきまを作って風の通り道を確保します。お湯を沸かしたり料理をするだけでも、かなりの水分が室内に蒸発します。換気扇のカバーは埃と油がつくと換気の効率が下がるので、掃除やカバーの取り替えなどメンテナンスを心がけましょう。

・埃、カビは暖かくなる前に落としましょう
たまった埃にカビが生えて、窓まわりに黒く付着することがあります。これらは気温が暖かくなって乾燥する前に、取り除いておきましょう。乾燥すると落としにくくなり、窓枠に残ってしまいます。アレルギーの原因にもなるのできれいに落としておきましょう

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・ついで掃除もおすすめ
ほどよく湿ったタオルは掃除にも便利です。埃や花粉の多く舞うこの季節、明るい光を取り入れるためにも、窓ガラスや窓枠をさっと一拭きしてみましょう。家の中が一段と明るくなり、気分も明るくなります。

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▼▲▼羽仁もと子の言葉▼▲▼

「畑をからっぽにしておくと、風がたくさんつまらない草の種子をもっておとして行きます。(中略)心の畑にも、精だしてよい種子を蒔いてください。長いあいだ手入れをして待っていると、キットうつくしい花がさきます。」
−「まかない種子がいつ生える」−羽仁もと子著作集『子供読本』より

次回は3月26日(土)更新予定です。どうぞお楽しみに!

(文責:この記事は、2014年4月から2020年3月まで東京第一友の会が情報提供をしていた、NHKニュースandスポーツ(有料ニュースサイト)に掲載されたものの一部です)

posted by 東京第一友の会 at 00:00| 家事ごよみ