2021年09月25日

「家事ごよみ」〜2021年9月2回目〜

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(会員 N.O)

▼▲▼主婦の知恵袋J▼▲▼

時間を上手に使いましょう パート2


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こんな人たちいませんか〜?
「毎日頑張っているのに、気持ちがすっきりしません」

毎日たくさんの仕事をこなしているのに、「これでいい」という気持ちになりません。いつも追われているような気分になります。

こうしてみたら、すっきりしました!
「一仕事、一片付け。区切りを意識して生活しましょう」
前回同様、友の会で5年に一度行われる「全国生活時間しらべ」から、時間をうまく使うヒントを探してみましょう。

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「終わり・区切り」を意識しましょう
ベテラン主婦が意識していることは、どんな小さな仕事にも、「終わり・区切り」を設けるということでした。どんな小さな仕事でもゴールがないと、どうしてもやりかけのまま残ってしまいます。

ここ数日で、筆者が実際に家の中でやりかけにしていたことを挙げてみます。
・ ゴミ出しのため、ゴミを集めて回った。
→新しい袋をゴミ箱にセットするまでしておけばよかった。

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・ 思い立ってストレッチを始めたが、その後マットを出しっぱなしにしていた。
→始める前の状態に部屋をリセットする。

・ 雨上がり、干した傘を畳んだが、そのまま玄関に置きっぱなし。
→きちんと巻いて、所定の位置にしまう。

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このように、日々の生活の中でやりかけの仕事が数え切れないほどあります。こうしたことへの対処として、友の会では「一仕事・一片付け」という言葉を使います。

例えば、洗濯物を畳んだら、収納するところまでその手でやる、と決めるようにします。畳んだままで置いておくと、いつまでも部屋が片付かないうえ、その山から衣類を抜き出すため再び散らかり、また畳む必要が出てきます。
掃除も15分と決めたら、その時間で切り上げましょう。不思議なことなのですが、掃除は始めると、それまで気づかなかった汚れが次々と見えてきて、終わらなくなってしまいます。最初にここまでやる、何時までやるという見通しを立ててから作業に取り掛かりましょう。常に時間と区切りを意識することで、時間だけが経っていくことがなくなります。

そして毎日の生活で大切なことですが、一日の活動の終わりの時刻を設定しましょう。10時半には布団に入る、といったように就寝時間を定めます。やり終わらない仕事で深夜まで起きていると、翌朝になっても疲れがとれません。「今日はここまで。よくやった。」と思うことで、夜もしっかり休めるようになります。残ってしまった仕事は翌日以降へ。元気な頭と体で取り組むことができるでしょう。

詰め込みすぎない工夫をしましょう
予定していない事が起きると、その後の生活リズムが乱れます。そうはいっても、毎日の暮らしは予定通りばかりにはいきません。あれもこれもと欲張って仕事を詰め込まず、あえて減らしてみるのもよいでしょう。予備の時間、なにがあってもよいと思える空白の時間を意識して持ちましょう。たとえば水曜日は残業せずに早めに帰宅し、家事も最低限にしてゆっくり過ごす。帰宅して10分間は行動をゆっくりとする、といったように。アクセルを踏みっぱなしでは、体も心も持ちません。あえて何もしない、あえて手を抜くことで、心のゆとりが生まれます。

やりたいことの時間を確保しましょう
観たいテレビ番組の時間を確保する、二日に1回はお風呂に長く浸かる。毎晩5分はその日を振り返る時間を持つなど、自分の望む時間を確保すると、生活にメリハリができて、心に潤いが生まれます。やることはいつも山積みにありますが、それだけでは時間に追われる毎日になってしまいます。日々の活力のためにも、やりたいことの時間はあらかじめ生活の中で確保しておくように心がけるとよいでしょう。

「暮らし方かるた」
友の会では「時間の使い方は命の使い方」という言葉が古くからあります。研究グループで作った「かるた」の中からいくつかを紹介します。

・ ひと仕事 ひと片付けで 心も軽く
・ 仕事より 時間で区切ろう いさぎよく
・ 「したい」より なすべきことを 優先に
・ ひとつでも 先手仕事で 生まれるゆとり
・ 予定メモ 明日はらくらく はかどる仕事
・ 24時間 自分の時間は 自分でデザイン

どんな人にも一日に与えられた時間は24時間です。時間と戦うのでなく、うまく時間を使って、毎日のいい流れを作りたいですね。

▼▲▼毎日のお掃除、ときどきのお掃除H▼▲▼

灯火親しむ秋となりました。秋の夜長に読書を楽しむためにも、照明器具の手入れをしましょう。いまのうちにしておくと、年末の大掃除がぐっと楽になります。

「照明器具の掃除をしましょう」

■毎日のお掃除
ハタキを使って、さっとほこりをとりましょう
照明器具にはほこりがよくつきます。蛍光灯、ランプ、スタンドなどまめにほこりを拭いましょう。

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■ときどきのお掃除
固く絞った雑巾や半乾き雑巾で、汚れをとりましょう
電球、蛍光灯は外して雑巾で拭くと、汚れが取れて室内が明るくなります。取り外せる電灯の傘も外して拭きましょう。内側はほこりや小さな虫の死骸などがたまりやすいところ。気がついたときに、さっと取り外して掃除しましょう。忘れがちなのが壁のスイッチ。触れる機会が多いので、手あかなどで汚れています。家中のスイッチを一気にまわって拭くと、拭き残しがなくなります。

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▼▲▼羽仁もと子の言葉▼▲▼

「私のいう一粒選りは、いくらお金を出してもそれだけでは手に入らない代わりに、どこの家でも心がけ次第で、その生活に合わせて、年月とともに調(ととの)えることのできるもののことです。自分の持っているすべてのものを、最も値打ち高く使うことに努力したいと思います。」
−「一粒選(ひとつぶよ)りの生活」−羽仁もと子著作集『真理のかがやき』

次回はスペシャル企画、秋の特大号をお届けします。
更新予定は10月9日(土)です。どうぞお楽しみに!

(文責:この記事は、2014年4月から2020年3月まで東京第一友の会が情報提供をしていた、NHKニュースandスポーツ(有料ニュースサイト)に掲載されたものの一部です)
posted by 東京第一友の会 at 00:00| 家事ごよみ

2021年09月11日

「家事ごよみ」〜2021年9月1回目〜

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(会員 N.O)

▼▲▼主婦の知恵袋I▼▲▼

時間を上手に使いましょう パート1


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こんな人たちいませんか〜?
「一日中、ずっと時間に追われているような気がします」

仕事、子育て、家事に追われて、1日があっという間に終わります。常に追われているようで、気分的にも落ち着きません。やらなければならないことを考えるだけで、気分が塞ぎます。体から疲れがなかなか抜けません。

こうしてみたら、すっきりしました!
「どんな時間の使い方をしているか、まずは確認してみましょう」
友の会では5年に一度「全国生活時間しらべ」が行なわれます。1日1,440分、1週間10,080分を5分刻みに行動を書き出すという調査です。今回と次回はこの調査から得た、時間を大切に使う方法をご紹介します。

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何に時間を割いているかを認識しましょう
紙を1枚用意して、今日1日、何をしたのか書き出してみましょう。午前0時から時系列で記録してみます。まずは1日分を15分刻み、または30分刻みでトライしてみましょう。睡眠、身の回りのこと、通勤、仕事、食事、入浴と書き込みます。また、それ以外の時間にしていたことを、なるべく細かく思い出して記入します。

初めて書き出した会員の多くが抱く感想は、記録をすることを忘れてしまい、やったことをなかなか思い出せないということです。なんとなく過ごしてしまった時間が非常に多いという感想も聞かれます。若い会員では、ネットやSNSに多くの時間を割いているということでした。スマホゲームにはまり、気づけば何時間も経っていたという会員も。中高年の会員では、テレビや長電話、中には探し物に多くの時間を使ったという意見もありました。
家計簿をつけると、お金の使い方が見えてくるように、時間の使い方も表などの形にしてみると、生活がよく見えてきます。まずは生活のありのままをまっすぐに見つめてみましょう。

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予定時刻、区切りの時間を決めましょう
時短というと、洗濯機をまわしながら掃除機をかけたり、一つのフライパンでいくつもの料理を作ったりといった技が浮かびますが、時間に追われない一番のコツは、生活の基本となる時刻を定めることにあるようです。

・ 起床時間
・ 朝仕事終了時間
・ 食事の時間
・ 就寝時間

最初から完璧に守ることができなくても、基本時刻を意識していることで、生活のペースが生まれます。どうしても時間が超過する場合は、どこかで何かを省いて、基本時刻を守れるように調整をすると、大きく乱れることがなくなります。

何をするのに、どれだけかかるかを把握しましょう
入浴とドライヤーで30分、起床から家を出るまで2時間、洗濯物畳みは10分などと、毎日行う行動が、どのくらい時間をかけているか調べてみましょう。ある会員は毎晩おっくうだと感じていた皿洗いが10分かからなかったことに気がつき、それからは夕食後すぐに片付けるようになり、そのあとのくつろぎの時間が充実したと言っていました。

また反対に、作業にかかる時間を見える化することで家事を選ぶこともできます。
3分 → ふとんをあげる、ワイシャツのボタンつけ、簡単トイレ掃除など
5分 → パジャマのゴムの取替え、レンジ周りの壁ふき、簡単風呂掃除など
10分 → 洗濯物を干す、靴磨き(3足)、ガラス拭き(表裏2枚)など

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出かける前の空いた時間や在宅時間の気分転換に組み込むと、少しずつ家の中も片付き、気分的にもすっきりします。おっくうに感じる家事も、作業を分割して小分けにすると、取り組みやすくなります

実践:「1日15分整理」
友の会のあるグループでは「1日15分整理」を合言葉にそれぞれが家の整理を試みました。15分時間を取るのが難しいという会員は「5分×3回」で取り組んだ例もありました。1日5分、10分などと、無理のない時間を決めて気分の向いた箇所から始めるとよいでしょう。

整理できたところ
・台所  → 冷蔵庫(1段ずつ)、食器棚、乾物、ビニール類、タッパーなど
・紙類  → レシピ、年賀状、学校プリント、古紙、写真など
・その他 → 文房具、下着・靴下、本棚、化粧品、取り扱い説明書、裁縫道具、布など
※紙類は苦戦した会員が多かったようです。

様々な感想、気づきがありました。
・整理したい場所を書き出してから始めるとはかどる。
・タイマーを使うとよい。
・自分のやりやすいタイミングを見つけると続けられた。
・半年続けたら、家中がすっきりした。
・毎日少しずつ片付けたので、年末にバタバタしなかった。
・カレンダーに書き込んで励んだ。
・一日引き出し一つと決めた。
・気分的に楽だった。

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ゴムの整理にトライ。10分で出来ました

無理のない範囲で、楽しみながら少しずつ継続をするのがコツのようです。短い時間でも丁寧に使うと、大きな実りを結びます。

▼▲▼毎日のお掃除、ときどきのお掃除G▼▲▼

夏の間はずっとエアコンをつけ、締め切っていた部屋も、窓を開けてさわやかな秋風を室内に取り入れましょう。今回は窓まわりの掃除について考えます。

「窓ガラスとサッシの掃除を」

■毎日のお掃除
部屋の中を掃除するときに、桟と窓枠のほこりをとりましょう
窓ガラスを毎日拭くというお宅は少ないですが、窓まわりのほこりはまめに払っておきましょう。半乾き雑巾やモップなどでさっとなでるだけできれいになります。ガラスのまわりのゴムの部分にほこりがたまると、冬の時期のカビの原因になります。部屋の掃除のたびに、さっと一拭き。これだけで、汚れのこびりつきを防げます。

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窓ガラスは雨上がりにさっと拭くのが簡単です
乾燥して乾いていると、汚れが落ちにくくなります。雨があがったタイミングで拭き取るときれいになります。また、湿った雑巾でさっとふき、そのあと空拭きをする、または、半乾き雑巾(半分濡らして絞り、全体を折って使用)でぬぐいとると、ガラスはとても綺麗になります。

■ときどきのお掃除
汚れやすいサッシを掃除しましょう
日頃からまめに掃除していると、タオルなどでさっと拭くだけでもきれいになりますが、汚れをためるとそれではなかなかきれいになりません。歯ブラシやサッシ専用のブラシを使ってこする、布を巻きつけた棒でこする、小さなほうきで掻き出す、などいろいろな方法があります。友の会の会員でもやり方は皆異なりますが、筆者は個人的にペンキの刷毛で掃除しています。乾いている刷毛、濡らした刷毛どちらでも、隅までほこりを掻き出すことができ便利です。ここも、汚れをためないことが、楽に掃除をするコツです。

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▼▲▼羽仁もと子の言葉▼▲▼

「今の私のたった一つの憧(あこが)れは野に咲く花の姿である。
 広い野原の一点地に、天命を楽しんで咲いている野の花を見よ。
 私も野の花のような純真な思いが欲しい。
 安らかな野の花の姿で、多くの友の中にいよう。」
−「野の花の姿」−羽仁もと子著作集『みどりごの心』

次回の更新予定は9月25日(土)です。どうぞお楽しみに!

(文責:この記事は、2014年4月から2020年3月まで東京第一友の会が情報提供をしていた、NHKニュースandスポーツ(有料ニュースサイト)に掲載されたものの一部です)
posted by 東京第一友の会 at 00:00| 家事ごよみ